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学校?

前作に比べると、のんびり風味

「冒険者用学校?」

「ああ、ライは入りたくないか?」


 ビックボアーを倒してから数日後、夕食の時にライの父は聞いてきた。


 冒険者用学校とは、将来冒険者になりたいような子供が10歳から無料で入れる学校で、卒業すればその分冒険者になったときのランクが普通になった時よりも高いランクで冒険者になれるという物である。


 入学ができるとの知らせが届いたので、その話題が出たのであった。



「お父さん、なんでその話を?」

「それはな、ちょっと思うようなところがあるからだ」

「一体なんですか?」

「あ、もしかしてこの間のビックボアーのこと?」


 ライの母はふと思いあたった。


 ライとハクロがビックボアーを仕留めてきた時のことである。


「それもあるんだけどね、ライ、魔物使いと言うのを聞いたことがないか?」

「魔物使い?」

「あ、私は知っていますよそれ」


 ハクロは知っていたようである。


「私たちのようなモンスターを従魔にして、使役してモンスターを討伐したりなどする冒険者のなかでも珍しい職業ですよね?」

「モンスターのハクロが知っていると言うのは少し変な感じだけど、だいたいそれであっているよ」


 どこでハクロはその知識を得たんだろう・・・・・?


 少し疑問に思うライ。


「まあ、ライはその職業の才能があると思うんだよ」

「そういえば、ハクロを従魔にしているですもんね」


 母と父は、思い出す。


 昔、ライが4歳のころの出来事である。


 森で迷子になったライを探すと、そこにはモンスターがいた。


 見た目は人に近いが、全体を見てすぐにモンスターだとわかった。


 だが、その時にライは一生懸命に説明してくれて、そのモンスターは敵ではなく、ライの従魔になったことに驚いたのだ。


 今はもう家族同然に過ごしているのだが・・・・・。



「ハクロのようなモンスターを従魔にできる才能があるってことは、ライは魔物使いになれると思うんだよ。それを学ばせるために、冒険者用学校へ行かせたいんだけど・・・・どうかな?」


 父の質問にライはちょっと悩んだ。



 冒険者用学校とか、冒険者、魔物使いなどにはどことなく心惹かれる感じはする。


「・・・でも、通ったらこの家に帰れなくなるなんてことはないよね?」

「しばらくは寮生活になると思うけど・・・夏休みとかがあるから、その時には帰ってこられるよ」

「ハクロも一緒に連れて行けるの?」

「すでに従魔がいる場合には、その従魔用の宿舎もあるから大丈夫」


 それならいいか。


「ハクロ、行ってみる?」

「ライ様が行きたいなら、私もずっとお供しますよ」

「じゃあ、決定だね」



 冒険者用学校は、村の外の方、首都と言うところにある学校である。


 生まれてこの方村の外へ出たことがないライにとっては、楽しみであった。


・・・ハクロはこれまで出たことがないかはわからないけど。

「冒険者用学校」

将来、冒険者になりたいという子供が10歳から無料で入学ができる学校。

冒険者登録ができるのは卒業してからなので、1年で卒業ができる者がいれば、10年かかる人もいる。


「冒険者」

ギルドと呼ばれる機関に登録されている人たち。

モンスターの討伐や、薬草採取などの依頼を受ける。

ランクが左から上位順にSSS>SS>S>A>B>C>D>E>F>G>Hと決められており、最初は最低ランクのHランクからのスタートとなるが、冒険者用学校を卒業した者はEランクからのスタートとなる。

高ランクほど、受ける依頼の報酬が高くなる代わりに、危険性も増す。

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