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開戦したそうですよ

あまり触れない感じ

「今日は冒険者が少ないような気がするけど・・・」

「そういわれれば、そうですよね」


 今日もギルドで依頼をと思っていたのだが、何やら閑散とした感じである。


「大体Dランク以下の人が残っているのかな?」

「ああ、この前のあれが原因ですね」


 ルミナスが指さした方向には、「参戦者募集」の張り紙が。


「戦争に出る人募集のやつだったかな。確かDランク以上の人が受けられるやつ」

「・・・・でも、我が君は受けるきがない」

「そりゃそうでしょ」


 金をもらっても、命は惜しい。そもそも、僕の場合は戦うのは従魔になるし・・・・。


「グループでは出られますけど、私だけだと出られませんですしね」


 ルミナスはこのグループではDランクとして扱われるが、実質的なランクはこの前あがってやっとFなのである。


 ここまでランクが年内に一気に上がるのは余りないらしいけど、自身の実力と、依頼成功率の高さが原因らしい。



「まあ、戦争なんかに出るのは面倒くさいだけだし」

「それもそうですよね。私達、モンスターの立場から見ても・・・」

「・・・滑稽にしか見えない」

「ウミュ」


 ハクロたちモンスターから見ても、人が戦争を起こすのは理解できないそうな。モンスターのハクロたちが戦争に理解できないのに、なぜ人は争いを起こすのだろうか・・・・。


 まあ、別にいいか。





 とにもかくにも、依頼を探す。


「今日あるのは・・・『ラビッ討伐』、『水面葉採取』・・」

「薬草関連が多いですよね」

「・・・・戦争には、けが人にポーションを使う」

「ソノタメナノ?」

「そうなのよね・・・ポーションが作れれば、その関連の依頼も受けられるでしょうけど」


 僕ら全員その関係はできないからな・・・・。一番薬草に詳しそうなルミナスもポーションの調合は無理だそうで。


「そもそも、冒険者用学校の癒し科や魔法使い科で習うようなことだしな」

「バンジーさんのご飯はおいしかったですよねぇ」

「・・・・あれはうまい」

「ウミュ?」

「私たちはまだ立寝たことがありませんが・・・ハクロさんたちが言うならおいしいのですね?」


 そういや、ルミナスとロウはここにきてから加入しているんだった。


 今度巡り合えたら、また料理作ってくれるように頼もうかな・・・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「戦争とは気が重いよねくっひっひっひっひっひ」

「お前いい加減直らないのかよその笑い」

「もう完全にバンジーの代名詞ですよね。すでに『悪しき笑いの魔法使い』、『料理人』なんて二つ名がついていますからね」


 ザンオ、バンジー、ハマの三人は、戦争のための行軍に参加していた。


 彼らは卒業後、冒険者グループとして組み合って、すでにCランクになっていたのである。


 今回の参戦は、どっちかというとザンオの家からの命令がうるさいからであった。


「三男だから家督が継げない代わりに活躍してこいとかうっさいからな」

「ちょっと哀れだよねくっひっひっひっひ」

「そういえば、卒業してからだいぶたちますけど、あの魔物使いの・・・ライは今はどうしているんでしょうか?」


 ハマがふと思い出すと、残り二人も思い出した。


「ああ、あのアラクネとハーピーを従魔にしていたやつか」

「くっひっひっひ、クイーンハーピーの件で印象が強かったですよねぇくっひっひっひっひっひ」


 クイーンハーピー、後のヤタに連れ去られた時に間近にいたのはザンオたちであった。


「あのあと戻ってきた思ったら、従魔にしていたとか・・・・」

「驚きましたよね」

「しかも、噂だと今は辺境都市ザストにいるらしいよくっひっひっひっひ」

「ああ、そういえば期待の新人とか」


 そういった噂とかはどこにでも届くものである。


「なんか人型のスライムを新たに従魔に加えて、さらにグループも「快進撃」とかいうのを結成したんだってさくっひっひっひっひ」

「そういった情報に聡いよな・・・」

「料理の腕もいいですし、これでこの笑いがなければモテていておかしくないと思うんですけどねぇ」


あまりの残念さに、ザンオとハマはため息をつくのであった。

残念キャラ考えるの楽しい

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