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スライムの森 リターンズ

本日2話目

日常的光景

今日、僕らが受けた依頼は・・・


「サンバスライムを倒した際にでる『サンバ薬』を25本採取・・・どんな薬品かな?」

「ある意味ふざけてますよねそれ」


とにもかくにも、久々にスライムの森に僕らは訪れた。


先頭はロウ。彼女ならスライムの森内のどこに何スライムがいるかわかるからね。


「人型をとるスライムで、知性も一応ある・・・ロウさんって不思議の塊よね」

「まあ、スライムは謎が多いからね」


ロウを見て呟いたルミナスの言葉には苦笑を浮かべるしかなかった。


スライム自体謎が多いからね。


モンスターの中で最も数と種類が多く、未だに生態などは解明できてないらしい。


スライムで共通しているのは、雑食性だというぐらいか。


ロウは今は口から食べているけど、肌からも摂取できるらしい。


さらに、人の肌にくっつけば汚れや老廃物なども食べるため、スキンケアに役立っているんだとか。


なんか最近みんなの肌がツヤツヤしていると思ったら、ロウに食べてもらっていたそうな。スライム式エステ・・・いけるかも。


ただし、服を溶かしたりなどするから扱い注意だけど。


最初、ルミナスがハクロの糸製服を着てなかったので目の前でポロリされた。貧血になったよ。


なので、今は「快進撃」メンバー全員の衣服はハクロ製である。下着とかは中に入り込まれなければ大丈夫らしいからそこは違うが・・・。



「サンバコッチー」


ロウの案内のもと、僕らはサンバスライムが集まっているところに来た。



「・・・サンバスライムは踊りが好きなスライム」

「でも、予想外よね」

「予想外だよね」

「スライムにモヒカン・・・」


僕らの目の前では、体を震わせていたり、跳ね躍っているスライムがたくさんいた。よくみると、鳴いて太鼓のような音を出している奴もいる。


体の色は様々で、赤や黄色、緑に黒など。


頭の部分は特徴的なモヒカンで統一されていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「サンバスライム」

スライムの中で踊り好きなスライムで構成され、その方向へと進化を遂げたスライム。軽快なリズムで日夜踊り続ける。討伐するには踊りに混じって倒していくのが良い。それ以外の方法だと、周囲のモンスターを呼び寄せ危険。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「世の中って広いなぁ・・」

「ウミュー‼︎」


すでにロウが混じっていた。



というわけで、僕らも混じってみました。


「なんか面白いかも」


ぎこちなくしか踊れないけど、大丈夫らしい。


「せいやっ、そいやっ」


ハクロは手を振って踊りながら、自然にスライムに糸を通し、核をとって倒してサンバ薬を回収。


「・・・飛翔の舞」


ヤタは空を踊るように舞いながら、翼でスライムたちを倒していく。


「『雷の精霊』」


ルミナスは雷の精霊とやらの力を借りて精霊魔法を発動。踊りながらスライムに触れていくたびにスライムが焦げて討伐していく。



ロウと僕はちまちまスライムの核を狙って倒す。




必要数分集まった後、ついでに踊りに付き合って、ギルドに出して依頼達成した。







翌日・・・


「あ痛たたたた・・・」

「はぅぅっ」

「ライ様、ルミナスさん、調子に乗りすぎですよ」

「・・・正しく踊らないと筋肉痛になる」

「キンニクツー?」


どうやら、サンバスライムの踊りに付き合ってしまうとどんな冒険者だろうと、2、3日は筋肉痛に悩まされるらしい。学校では習わなかったが、そこは実践して覚えろというところだったようだ。


ハクロ、ヤタ、ロウはモンスターだから例外のようである。というか、ロウはスライムだから筋肉あるのか?


僕とルミナスは宿の布団で、筋肉痛で動けなくなったのであった。





なお、サンバスライムたちは害がないように見えるが、実は森の外にでて畑などを荒らすスライムである。



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