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再捕獲へいざゆかん!!

ロウを従魔に入れて

 翌日、僕らは再度モチモチモチモチスライムを捕獲するためにスライムの森へと向かった。


 昨日、探しても探しても見つからなかったモチモチモチモチスライムであったが・・・・


「コッチ―」


 ロウの案内によって僕らはそこへとたどり着いた。


 この森で暮らしていたロウにとっては、何処に何のスライムがいるのかわかるようである。


 おかげで、見つけられたことは見つけられたのだが・・・・。


「これは・・・」

「見つから無かったのが不思議な数ですね・・・」

「・・・・多い」

「オオイ?」


 その場所にいたのは、確かにモチモチモチモチスライムである。だが、その数は・・・・・



「滅茶苦茶多いんだけど・・・」

「ひい、ふ、みい、・・・省略して100体ほどいますよね」

「・・・白い平原」


 そう、超・多かった。依頼で必要なのは3体だけど・・・・多いんですけど。


「と。とりあえず依頼分は捕獲するか」


 数の多さに圧倒されながらも、とりあえずは依頼にあった分だけ捕獲した。


「しかし・・・何でここにこれだけのスライムが?」

「確かに、変ですよね・・」

「・・・狩られるのが嫌だから、自然と皆で寄り添って言って集まった?」

「ウミュ」


 と、肯定を示すかのようにロウがうなずく。その推測で間違いがないようである。


「うーん、まあ、そういう理由なら、この場所は秘匿したほうがいいかもね」


 モチモチモチモチスライムはその味などもよいため、食材として売れるからである。


 捕獲とかも比較的簡単で、それでいて金に困っている言うな冒険者たちがこのことを知ったら・・・。


 下手にこの場所を他の冒険者たちに教えたら、乱獲が明らかに起きそうであった。


「市場価格の暴落とかもありますよ?明らかに需要を超えての供給過多になるでしょうし」


 ハクロはかなりまじめに授業を聞いていたようである。うん、すっかり忘れていたよそんなこと。



 ついでなので、どんな味がするのか1人1匹分捕まえて食べてみることにした。


 ロウはスライムを食べても平気なのか聞いてみたところ、大丈夫らしい。


 まあ、モンスターは同族を食べることがあるらしいからね。


 人間でもどっかの部族は人を食べるって授業でも言っていたな・・・そこにはぜっち近寄りたくないな。




 おいしい食べ方としては、よく焼くことにあるらしい。なので、火を起こして普通に焼いてみることに。


 木の枝にぶっ指して焼く方法があったけど、ハクロの糸を網目状にして網焼きで。ハクロの糸って、

意外にも耐火性能が高いんだね・・・。


 バンジーがいればきっとよりおいしいものにできていただろう。ザンオやバンジーは今はどうしているのかな・・・・。


 と、冒険者学校時代の友人を思い出してなんとなく感慨にふけってしまったのであった。


 モチモチモチモチスライムは結構おいしかったよ。ぐにょーんと伸びて、噛みやすく、歯ごたえもあり、なんかちょっと調味料が欲しくなったかも。


「意外にいけますねコレ」

「・・・羽にべたつかないように食べるのが難しいけど、おいしい」

「モグモグ」


 全員満足できる味のようである。


 ちょっと足りなく感じたので、お代わりしました。3匹ほど食べました。


 



「おいしかったね」

「捕獲もできましたし、満足して食べられましたし」

「・・・食事に困ったときは、この森のスライム(食用可能)を食べに来るのもいいかも」

「ウミュ」


 全員満足し、必要数分捕獲もできたので早めにギルドへ報告しに行くことにした。



 ロウは口から食べているようだったけど、その気になれば全身から吸収もできるそうである。


 だけど、そうはしなかったのは僕らの食べ方をまねていたからかな?


頭撫でてみたけど、プルツヤしていた。やっぱスライムなんだよね。

 

まあ、可愛いからいいか。



あっさりのんびり

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