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初依頼達成

本日2話目

 ギルドに戻り、受付にて僕らは依頼品を渡した。


「ドクラミン草に眼球草・・・・本数もぴったりですね。依頼達成を確認いたしました」


 そういって、受付の人は奥の方へ行ったかと思うと、何か袋を持ってきた。


「こちらが依頼達成報酬となります」


 依頼を達成すると、依頼達成報酬がもらえる。


 金や貴金属、ポーションなど様々。まあ、今回のはお金だけどね。


 依頼の中にかかれていた達成報酬金額と合わせて不備がないことを確認して、僕らは受け取った。


「これで、初依頼は完了と」

「結構サクサクできましたね」

「・・・宿代金分は稼げている」


 安い宿を借りているので、この薬草集めのだけでもそこそこ儲けは出る。


「次は違う依頼を受けて、すこしづつお金を貯めていこう」


 今日の宿代だけ抜き取って、残りのお金はギルドに預けた。


 ギルドは冒険者用の銀行の役目も持っているのである。


 ギルドカードに記録され、別のギルドでも同様に金を預け入れができるのだ。


 冒険者は他の場所へ行ったりしているから、金は必要だけどかさばるから邪魔になるもんね。


「少しづつ依頼を受けて稼いで、貯めていく」

「できれば家が一軒ほど買えるぐらいがいいですよね」

「・・・長くかかる」


 まあ、そこまで行って買えるようになったら買いたいかもね。拠点として、しっかりとしたところを確保したいからね。


 まあ、まだまだ先になりそうだし、とりあえず今日は宿に戻るのであった。


 一応宿の部屋はハクロたちと一緒だけど、冒険者用学校の寮の感覚がまだ残っているんだよね。


 年齢的にも意識してしまうけど、まあ大丈夫でしょう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ポーション関係は、これとこれ。流通経路はっと・・・」


 ギルド2階にある執務室にて、ギルドマスターのアーガレストは確認していた。


 ここ最近の冒険者への依頼で受けた品々の流通経路である。


「やっぱり・・・か。ポーション系統が多いと思って調べてみたけど・・」

「ギルドマスター、どうなされましたか?」


 ドアがノックされ、部屋に入ってきたのはアーガレストの秘書ヌンである。


 彼女は最近ギルド職員になったばかりだが、仕事の出来具合からアーガレストが秘書に抜擢したのである。


「バンブル君・・・・領主にも確認したけどね、ここ最近の依頼書の種類を覚えているかい?」

「ええと・・・ポーション関係の物ですよね。薬草採取など・・・」

「そ、治療薬(、、、)として役立つポーション関係だよね。それが最近やけに以来として多いなーと思って調べていたんだよ。で、これチョット見てよ」

「え?・・・国行きが多いですよね」


 流通先を見ると、様々なところへ行っているのだが、一番多いのは国の方に行くものであった。


「ここまで大量のポーションを集めているようだし・・・もしかしたらと思ってね」

「もしかしたらとは一体?」

「この国がどこかと戦争を起こすんじゃないかってね」

「戦争・・・!?」


 戦争時、確実に必要とされるものには治療薬としてのポーションである。


 それが大量に集められているのはまさにそうとしか思えなかったのだ。


「戦争になると、冒険者たちも狩り出されるし・・・厄介なんだよね」


 アーガレスト自身、戦争には嫌悪感があった。


 人が人を殺せば殺人だが、戦争の際にはそうは扱われない。


 戦争の最中か前ならそう言うのはまだいい。問題は戦争終了後(、、、)である。


「戦場から戻ってきた人の中には、人を斬る快感なんてものを覚えてしまうやつが出るからね。切り裂き魔とか、盗賊とか・・・・問題が起きるのが嫌なんだよ」

「そうなるのは確かに嫌ですよね・・・」


 戦争の際には、冒険者が狩り出されることがある。その際に必要なランクはCランク冒険者・・・・。


「Cランク冒険者がそうなった場合は本当にめんどくさい。できれば戦争が起きるな他事じゃなくて、何かしらの病が流行っているとかそういう風ならいいんだけどねぇ・・・」

「それはそれで問題ですが」


 何はともあれ、その予感が外れる可能性はないなとアーガレストは思ったのであった。




まあ、まだまだその予感が当たるのは先なんですけどね

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