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拒絶と計画

本日2話目

ちょっとシリアス気味

「・・・・・お断りいたします」


 家の客室にて、ライはとある客を相手に話をしていたのだが、その話しを断ることにした。



「どうしてもか・・・」

「ええ、流石に戦争なんてことに僕らは巻き込まれたくはないですからね」


 ・・・現在、目の前にいる相手はこの国の第1王子であり、王国の政治を国王に変わって代行しているプラント=ルーナスと言う人物である。



 今日、その王子がわざわざうちに来た理由・・・それは、いま王国と帝国の間で行われている戦争に、僕らが王国側として出てきてほしいというものであった。


 だが、戦争は基本的に関わり合いたくはない。


 

 そもそも僕らは冒険者であり、何処へ行こうとも自由である。


 この国から出て他の場所に拠点を移したりもできるし、この国に未練は特にない。


 王族はロズの属する一族とはわかるけど・・・・それが何か?


 僕らは僕ら、国は国とはっきり分かれている。


 自由に生きている僕らが、縛られてどうするのさ。





「・・・非常に残念だと思えるが、仕方がない。それに、実力行使に移そうものならこちらが負けることはわかっているからな」


 がっくりとうなだれた様子のプラント王子。


 ロズはちょっと同情するかのような表情をしているが・・・・彼女の親族とはいえ、ここははっきりと僕らの立場を示す必要がある。



「僕らは戦争に参加はしませんが、かと言ってこの国を裏切るということもなく、敵対はしない方針です。力があると言われても、それは僕自身ではなく、彼女達、従魔の力があってこそですからね」

 

 その言葉を聞き、戦争参加を断られたことをプラント王子は実感をする。



 ・・・ここで無理やりにでも参加させるのは得策ではないし、先ほどからプラントはあるプレッシャーも受けていた。


 茶を持ってきてくれていたメイド・・・・そう、あの会議室に突如としてあらわれ警告をしてきたワゼとか言うメイドからのモノである。


 表情はほとんど変えてはいないが、威圧感というものを受けているような心境になった。







 プラント王子が帰宅し、僕らはそれぞれその場にあつまる。


「・・・さてと、王子がわざわざここに訪れて来たってことは、この国ってもう相当やばいのかな」

「どうやらだいぶ敗戦が続いているようですよ。一次的に盛り返した時期はありましたが、地力で負けてますね」

「計画された戦争のようじゃったが、計画と言うのは当てにならぬことが多い。もうずいぶんとかけ離れたものになっているのじゃろう」



 ここまでの意見を考えると、もはやこの国は戦争に負ける可能性が高いという判断が取れた。


「・・・もしも、この国が負けたらどうなるのかな?」

「属国扱い、もしくは植民地化ですが・・・・前者の方が可能性がありますね。もともとあるシステムを利用したほうが統治がしやすいでしょうし、下手な混乱は避けるでしょう」

「税金とかは変更されるでありますな。となると、高額になる可能性もある故・・・・」



 そうなると、暮らしへの負担は大きくなっていくことになる。


 僕らは今かなりの所帯でもあり、そこそこ節約しているところもある。


 そこへ負担が大きく重なるのはきつい。



「・・・しょうがない、この際ザストを離れて、どこか別の地へと移住してみようか?」




・・・・この国を裏切って帝国側につくつもりもないが、この国に骨をうずめる気もない。


 ニア村が不安になるけど、そこはたまに訪れればいいし・・・・国外へと移住しますかね。



 ザストを離れることに僕らは決めて、今後の計画を練り始めるのであった。


 ここに長い間住んできたけど、やはり移動したほうが良いだろうと思えるからね。

・・・次回、引っ越しかな。もうそろそろこの物語も終盤を迎える予定。

そして、新作と言うかリニューアル版を出す予定。シリーズみたいなものですかね?

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