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位置的には

「えっと・・・じゃあよろしく、ロズ王女」


 ロズ王女が意外にも肯定的だったのには驚いたが、ライは何とか言葉を返した。


「ええ、こちらこそよろしくですわね旦那様」

「そう言われると結構恥ずかしいんだけど・・・」



 でも、こんな簡単に決めて良いのかと思ったが、どうやら・・・・結構前から好かれていたらしい。


「鈍いですよね」

「・・・鈍い」


 他の皆からもそのようなことを言われているんですが。



 とにもかくにも、ロズ王女が僕らのところに来たところで、話を戻すことにした。


「ライ君たちのところにロズ王女様が来るのはいいけど、別の点が心配なんだよな・・・」

「なんですか?」

「ロズ王女様と結婚するってことの様なものだから、つまりライ君は王族の関係者になる」

「はい」

「で、家族関係を結ぶことになるから、もしかしたらいま政治を握っている第1皇子のプラントが、今まさに真っ最中の戦争に対して・・」

「僕らを利用する可能性もあるってことですか」


 その可能性はまあ予想はできる。戦争はお断りだが、ならばロズとの関係はとかで追及されて、下手すると権力によってこっちがつぶされかねないわけだ。


 まあ、そんなことになったら僕らは国を出るけどね。


「それを防止するためでもある可能性はあるよ」


 ロズ王女との婚姻関係ができているのであれば、この国に害を及ぼさないとでも考えているのかもしれない。


「ただ、国王様の方は戦争とかよりも、本当にロズ王女様の方を優先しているだろう。ライ君たちのとなら確実に危険は激減するだろうしね」


 誰が好き好んで、めっちゃ強いモンスターたちの集まっている場所へ行くのだろうかと言うような話になるそうだ。


 うん、自覚してきているだけによくわかるな。



 とにもかくにも、国王の方の狙いとしてはロズ王女の安全と幸せ優先の様だ。



「政治闘争が起きても知らんと言えばいいのじゃ。なにせ、政治の権力としては第1皇子が持ち、王女の方には来てないからのぅ」

「そうよね。権力争い?何をそれ?みたいな精神で行けば大丈夫でしょう」



 ・・・全員、その方向性で一致した。まあ、そもそも僕ら権力と仮想いう物に興味がないし、巻き込まれる前に逃げればよさそうである。


「一応、先手はすでにうっていますので、しばらくは大丈夫でショウ」


先手ってなにをやったんだワゼよ?




 


 とにもかくにも、王女が僕らの家に泊まることは流石にギルドマスターからも口にしないほうが良いと言われた。


 なので、当分の間は王女は家にこもりがちになるだろうけど・・・・ちょっと自由がない感じなのは嫌だよね。



「そこで変装じゃよ」


 幸いと言うべきか、王女の顔とかはこの辺境都市で知っている人は少ない。というか、ほとんどいないようなものである。


 なので、この際髪形とか色を変えるだけの簡単な変装で出回ることはできるようだ。


 一応、安全のために従魔たちが2~3人ほど一緒という事にもなる。


「ついでに、ラリゴさんも変装して見ますか?」

「いえ、こちらは一旦城へ戻り、愛馬を持ってきます」


 王女の護衛としてラリゴさんもいたのだが、やはり愛馬がいたほうが良いらしく、僕らがいるので王女の安全はかなり保障されたと安心し、城へ向かって帰っていった。


 往復に時間がかかるだろうけど、まあしばらくはロズ王女と屋根の下か・・・。



「でも、出来れば王女を抜かして普通にロズと呼んでくださいませ」

「あ、いいよ。これでいいかなロズ?」



あれ?なんかもうなじんでいませんかロズ・・・・・?


 

政治の世界と言うのはめんどくさいもんですよ。

というか、王族が入ってきて、さらに面倒ごとがやってくるわけで・・・・・・

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