向かえ、王女がいるニア村へ
本日2話目ですが短めです
SIDEライ
国王からの手紙が来たその日のうちに、ライたちはロズ王女がいるライの故郷でもあるニア村に向けて出発した。
今回はギルドを介さないでの国王からの王命の様なものでもあるので、ギルドマスターに連絡をするのは後になるかな。
とにもかくにも、善は急げ、襲って来るモノは返り討ちにという方針で全員での出発である。
襲撃者がいたとしても、オーバーキルは間違いないだろう。
だが、襲ってきた者の方が悪いし、この世はしょせん弱肉強食。
気にしないほうが良いだろうと思いつつ、僕らはニア村へと向かうのであった。
・・・全速力飛行のために、1日で着くかもね。
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SIDEニア村
ロズ王女はその頃、ニア村でライ同様に国王からの手紙を読んでいた。一応村での生活になじむためにドレス姿ではなく、村娘のような恰好をしていたのだが・・・・。
内容は一部違うモノの、このニア村から出てライのもとで生活するように伝えられており・・・・
『ついでだし、ここでお前も身を固めんか?儂としては死ぬ前に孫とか見たいからのぅ』
「・・・・何を言っているんですかお父様わぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!」
顔を超真っ赤にしながら、手紙を地面にたたきつけてロズ王女はさけんだ。
ライに恋心があるのは間違いないが、これを父親からストレートに言われるとかなり恥ずかしい。
というか、どう考えても真面目さ90%、面白がって10%の分でもあった。
ライに送られた方は真面目さ100%であったのだが、ここはやはり父親としての心が出たのであろう。
「王女の事を陛下は心配なさっているのですよ」
「それはそうですけど、こうはっきりと言われるっているのは・・・」
王女の村での護衛として、ラリゴはロズ王女を何とかなだめた。
「でも、この手紙ってほぼ同時にライさんのところへ行ってますよね」
「来たらすぐにでも、あの方々はここへ向かって来るでしょう」
できれば、同じような内容の手紙であってほしくないとロズ王女は願うのであった。
この行動が読まれている可能性も考慮しているのでしょうか?