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閑話 ヤタの1日

本日2話目

たまには従魔たちの1日をだす。

「・・・・平和」


 今日は冒険者業お休みの日で、ヤタはザスト上空を縦横無尽自由気ままに飛び回っていた。


 もともとヤタはクイーンハーピーで、読書以外にも空を飛ぶのが好きでもあるのだ。


 なので、今日は適当に自由に空からザストを見ているのであった。



一応ズボンの方を着用しており、下の方で姿を見かけた男性たちが残念そうな顔をした後、近くにいた女性たちに足を踏まれ、頬をはたかれ、腹を抉られてしまうという被害は出ていたが。



 特に目的もなく、本能の赴くままに飛んできた後、家にヤタは戻ってきた。


 時刻は昼頃であり、昼食の時間となる。


「お、帰って来たねヤタ」

「・・・ただいまです、我が君」


 ヤタが戻ってきたことにライは気が付いて声をかけ、ヤタはそれがうれしかった。




 昔、まだライの従魔ではなかったころ、ヤタは普通のハーピーの親の元に生まれた。


 だが、色々訳があって其の親から離れ、放浪していたところでヤタはライに出会い、従魔となった。



 そこから一緒に長い間すごし、他に従魔が増えてきたのだが、それでも皆に公平に接してくれるライの事を、ヤタは大好きであった。


・・あと、ぎゅっと抱きしめやすかったのもある。




「ウミュー、本読ンデー」


昼食後、ロウが絵本を読んでほしいとせがんできたので、ヤタは読んであげることにした。


 ハーピーとしての性質か、子供に対しては優しく接してしまうヤタである。


 そこのところはアルテミスと気が合うので、話し合うと結構長かったりする。




 せっかくなので、ついでに今日はロウとそのまま遊ぶことにして、ヤタはロウの方を足でつかんで空を飛び回る。


 空を飛べないロウにとっては、このことは楽しいらしく喜んでいる。


 はた目から見れば攫われている子供にしか見えないが、ザストの住人はその事を知っているので騒ぐ者はいない。


 たまにここに来た新参者の人達が驚くことがあり、ヤタがモンスターなのもあって慌てて攻撃しようとする人が出たりするが、周囲の人たちが事情説明をして落ち着くのであった。



・・・ヤタの容姿がきれいなだけに、よこしまな心を抱く者がいたりして、狙おうとする者が出たりもするのだが、ザストではそんなことはできない。


 なぜならば、ライの従魔たちそれぞれにファンクラブなるものができており、日夜そのような不審な輩を捕らえていくのである。このファンクラブを利用して、ワゼが皆を守るための情報網を築き上げていたりもする。





 日が暮れてきて、あたりが暗くなってきたので二人は帰宅し、お風呂に入る。


 ヤタの両腕は翼なので、洗う時にはしっかりと羽繕いをして整え、乾かす。


 足の爪も手入れをして、きれいに磨く。




 そして、寝巻に着替えて布団に潜り込む。


・・・自室ではなく、ライの部屋ベッドの中に。今日はヤタの順番であった。




 そして、その夜を過ごし、ヤタの1日は終わるのであった・・・・・・・



ハクロやヤタ、ミアンやアルテミスなど、わりかし書きやすい人はいるけど、ロウやリーゼ、エリーに紅桜あたりは書きにくいな。

次回からそろそろ騒動がまた起きそうです

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