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質問責めはかなりきつい

本日2話目

「~~~~~~と言う感じで、僕はこうして冒険者グループ『快進撃』を立ち上げ、今日までこうして活動をしてきたというわけです」


 冒険者用学校で、ライの話が終わるとともに拍手が送られた。



 冒険者を目指した理由や、ここに至るまでの経緯を簡潔に話していったんだけど・・・・すんごい緊張したな。


 舞台上では、話の最中にわかりやすいようにハクロたちが行動し、討伐の感じや、薬草採取の依頼の感じなどを演じてもらった。


 討伐を演じる際に、、討伐対象役としてミアンがやってくれていたよ。


 まあ、実際一度はミアンと戦っているわけだしね。



 とにもかくにも、大盛況の様であった。


「さてぇ!!ここで本日のライさんによる講義は終了いたしますがぁっ!!ここで質問などがある人が居ましたら手を挙げて見てくださぁい!!」


 ドッセン校長がハイテンションな状態でそう尋ねると、あちこちから手を挙げる人が出た。



「従魔たちって、全員自分から来たんですか!!」

「大体そんな感じです。ですが、中には戦闘を繰り広げた後に従魔になったミアンもいます」


「ライさんは今年齢は何歳ですか!」

「17歳ですかね」


「ルミナスさんの場合、精霊魔法使いっているけど精霊は今この場にいますか!!」

「ええ、いるわね。そりゃもううようよと」


「ロウちゃんも戦闘に参加しているんですか?見た感じが幼い少女ですけど・・・」

「まあ、してますね。こう見えても強いスライムの様なので、相手を溶かしたり、体当たりを喰らわせるなど結構トリッキーな感じで活躍をしてくれます」

「タタカエルヨー」


「ハクロさんとヤタさんは以前ここでライさんと一緒にいたと聞きますけど、従魔たちって種族が違っても話が通じるんですか!!」

「まあ、通じ合えると言えば通じ合えますね」

「・・・私たちのように人の言葉を話せたほうが良いけど、話せなくても大体身振り手振りで会話は可能」


「人の姿に近い従魔が多いですけど、それって私たちにも可能ですか!!」

「うーん・・・そのあたりはわからないかな。ただ、彼女たちは来てくれて、従魔になってくれたからこそここにいるのであって、だれがどのような従魔をどれだけ持てるかはわからないよ」

「ですが、ライ様のように家族のように接してくれた方が私達従魔にとってもうれしい事なのは、こころにきざんでください」


「ライさんはそのきれいな従魔や仲間たちに囲まれてますよね?」

「まあ、はい」


「でしたら、すでに(規制)や(18禁)や(もうあんなことやこんなこと)なんかもしているんですかー?」

「してませんけど、ここ一応公共の場だからね!?なんてもんを質問しているんだよ!」






 顔が赤くなりつつも、とりあえずこれで講義は終了となった。


 最後の最後で爆弾的な質問があるとは・・・・・油断したよ。


 というか、そのせいで皆が妙に意識したのかそわそわしているんですけど。精神的ダメージが大きいって!!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


真夜中、その人物に報告を持ってきた者がいた。



「ズードラップ男爵、情報収集が完了しました」

「おお、早いな。あの美女たちはいったい何者だということがもうわかったのか」

「はい、彼女たちはある魔物使いの従魔たちの様です。1名は単なるメンバーであって従魔ではないのですが・・・」

「なるほど、冒険者の従魔たちってことであるのか・・・」


 彼の名はズードラップ=レイド男爵。


 たまにはと思ってここまで遠出をして、街中でライたちの姿を見かけたときから、その周りにいた美女たちを我が物にしたくなり、こうして配下の者たちに調べさせていたのであった。


「冒険者であるならば、多少の金品で簡単に従魔をわあつぃてくれそうなものだが・・・愚民だしな」


 一応彼は有能ではあるのだが、人を見下すという性癖があって無能とも言われていた。

 

 いちいち貴族以外の人物たちをすべて愚民と言って見下し、暗躍して美女を攫って・・・と言うこともしているのである。



「ですが、今回の相手はまずいです。王国からは手出しをしないほうが良いとの通達が来て居る冒険者魔物使いのライと言う人物ですからね」


 ライ自身は知らぬことであったが、ワゼの暗躍によってライに何かあったら・・・と国が脅しを受けており、各貴族に手出しをしないほうが良いとの警告書が届けられていたのである。


「ぬぅ、国からの通達レベルのやつのモノか・・・・だが、あれほどの美女たちはぜひとも抱いてみたい、ものにしたい・・・・・」


 ズードラップ男爵は街で見かけたあのライの従魔たちの姿を見て、己の欲望に目覚めた。


 いかにすれば、あの従魔体が自分のモノになるかを考え・・・・・・・結論を出す。


「別行動をするときが必ずあるはずだ。集団でいる時に襲うのは確実に不可能だろうが、油断して単独で行動した時がチャンスだろう。マヒの薬やその他もろもろの身動きができなくなる手段を講じ、なんとしても我が元へ連れてくるのだ!」


 その時が来るまで、ズードラップは待つことにしたのであった・・・・・・・・・




なにげに意識しちゃったけど・・・今夜はどうしようかな。

そして、裏ではズードラップ男爵の企みが・・・・・

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