かなり久々だなぁ・・・
物語経過時間で考えると、かなり久し振りとなる。
道中で一泊の野宿をした後、ライたちは冒険者用学校がある街へとたどり着いた。
この国のもう一つの首都でもあり、人の往来もザスト以上なので出入り口には衛兵たちがおり、そこには長い行列ができていた。
「久しぶりに来たけど、またずいぶんと混んでいるな」
「長い順番待ちですよね」
僕らが並ぶと、その周囲にいた人たちが驚く。
「なんだあの集団は・・・」
「美女ばっかで、モンスターだらけだと・・・」
「何だのカオスな集団は・・・」
うん、目立つなそりゃ。
ザストとかではもう慣れていたけど、初めて見る人たちにとっては驚きであろう。
正直言って、こういう感覚は久しぶりである。ビウイン国ギルドでのこと?あの時はさほど騒ぎにもなっていなかったような気がするよ。
とにもかくにも、首都にはいるための順番でやっとライたちにめぐってきた。
モンスターが多いが全員従魔登録されている事と、その容姿から花を伸ばした衛兵たちはすんなり通してくれた・・・なんかイラってきたけど。
「久しぶりの首都ですよねー」
「・・・相変わらずにぎやかな事です」
以前にも来たことがあるハクロとヤタはその光景に特に驚くこともなく、他の皆も同様の反応であった。
・・・そして、久し振りの周囲の反応も・
「おい、なんだよあの美所集団・・・・」
「レベル高けぇ・・・うちの女房よりもいい女ばかりじゃ」
「何言ってているんだいあんたは!!」
「あの子たち良いな・・・」
うん、この反応が来るのも久し振りと言うかわかっていたことでもある。
今更だけど、本当に僕ら良く目立つな・・・。
周囲のざわめきを耳にしつつも、僕らは冒険者用学校へと向かうのであった。
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「愚民共が嫌に騒がしいな」
食事のために、とある高級料理店に来ていた人物は、ふと外が騒がしいことに気が付いた。
「何やらレベルの高い美女集団がいるようですぞ」
「ほぅ・・・・美女か。まあ、愚民共が騒ぐところからしてもいまひとつそうだ・・・・・な・・」
ちょうどその時、たまたまその人物はその騒ぎの中心にいる者たちを偶然見た。
そして、その姿を見てしばし固まった。
「どうしたんでしょうか?」
「・・・・訂正する。愚民共からと言うか、こっちから見てもなんだあの絶世の美女たちは・・・・!?」
はっきり言って、その人物はこれまでにあのような美女たちを見たことがなかった。
そこから、彼の胸の中にはどす黒い野望が渦巻き始めたのである・・・・・
最近思う、この物語って人気がないのかもしれないと。