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怪しき哀れな襲撃者たち

あけましておめでとうございます!!

 自宅に戻ったライたちは、拘束された襲撃者たちの姿を見た。


「・・・・これ過剰防衛かな?」

「いえ、さすがに大丈夫かと・・・・多分デスガ」


 ワゼがポツリと「多分」と言ったの聞き逃さなかったからね?


 刺さって、溶けて、ぼこぼこで、後頭部つるつるとそれぞれ悲惨な状況になっている襲撃者たちを見て、ちょっとだけ同情した。恐怖のあまり気絶しているよ。



「こいつらの持ち物を調べたのじゃが、どうもビウイン教関係者の様じゃな」


 ほれ、とアルテミスが渡してきたのはビウイン教徒の証であるという身分証明書の様なものである。



「・・・・本日2度目の面倒ごとか」

「2度目?」

 

 留守番組が疑問の声を出したので、とりあえず「紅桜」のことを話した。





「・・・・専門外でありますな」

「呪い解除の薬は確かあったと思うでありますが・・・・弱い物限定じゃな。『3日以内の死』はどう考えてもやばい奴じゃし効果ないのぅ」

「この襲撃者たちだけでも厄介なのに、なぜまた面倒ごとがあるのですかね・・・」


 全員その話を聞いて頭を抱える。


 うん、ある意味困り顔をしない人たちも頭を抱えている光景って珍しいね。


 いやそんなことよりも・・・・・


「この襲撃者たちってどう扱えばいいんだろうか?」

「自分の命の危機よりも、そっちですか」


 全員に呆れられた。







「なるほど、こいつらがライ君たちの家に来たビウイン教の襲撃者たちか」


とりあえず、ギルドに向かった。


 明日から営業を再開するのだが、執務室の方は開いていたので入らせてもらったのである。


「保守派っぽい感じはするけど、これ多分偽装だね」

「偽装ですか?」


 ギルドマスターに見てもらったのだが、こいつらはどうも変なところ関係の様だ。


「ああ、ビウイン教は今保守派と改革派でわかれているだろう?その区別のために彼らにはそれぞれの派閥を示すための印がつけられているんだよ」


 派閥の区別を分かりやすくするために、保守派は鋼鉄の結束とか言う意味合いでの似たようなものであるゴーレムのしるしが。改革派は新しくということでどこでもありとあらゆる環境に対応して変化するスライムの印がつけられるらしい。


 何だその印。



「ほら、こいつのビウイン教徒の証明書だけど・・・・・ゴーレムっぽいけど、これシールだ」

「あ、下からスライムが・・・」


 となると、保守派の犯行に見せかけた改革派の仕業であるということになる。


「ずいぶん粗末な偽装じゃな・・・・」

「改革派って勢いだけはあるけど、その一番上の指導者の人物は頭が今い一つ回らないいまいちな無能らしいからね」


 完全な無能ではないというのは、改革派が広がっているからだとか。



「というか、なぜわざわざ襲撃をしてきたのかな?」

「保守派の仕業に見せかけた犯行を行うことに意味があったんじゃろう」


 要は、僕らに保守派の方についてほしくなく、改革派の方に取り込みたいようなそんな意図らしい。


「とは言ってもなぁ、今は宗教うんぬんよりもこっちが問題なような気がするのですが」

「ん?何かあったのかい?」


 ハクロの言葉に、ギルドマスターが疑問の声を出したので説明を簡単にした。






「・・・なるほど、呪いね。そりゃまたビウイン教よりも厄介なものだね」


 ギルドマスターも呪いに関しては専門外らしく、どう対処すればいいのかはわからないようだ。


「ビウイン教の争いに、紅桜の呪いってもうめんどくさいことが多くて・・・」

「あ、でも呪いの方なら確かモッサンなら専門知識があったはずだな」

「「「「はい!?」」」」


 ・・・・意外な人が、意外な知識を持っているんだな。

面倒ごとはあるんですかね

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