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空の旅(攫われた)

主人公、攫われる。

やっぱこういう展開あるんだよね・・・。

主人公の名前が間違えてしまっていたので修正いたしました。

「あの~、そろそろおろしてくれないかな?」

「・・・だめ」


 現在、僕はクイーンハーピーと思われるモンスターに現在攫われて空中散歩状態であった。


 おろしてくれないかなと頼んでみたけど、無表情のまま返事を返すだけである。


 景色はいいんだけど・・・どこまで飛ぶんだろう。


「ハクロ・・・・助けて・・・・」


 家族の顔を思い浮かべながら、現在なお飛行中であった・・・・。



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「なにっ!?クイーンハーピー!?」

「はい!!ライがそれに攫われてしまいました!!」

「現在、従魔のハクロが追跡中みたいだよくっひひひひひっひ」


 先生方を探し、ザンオたちはジャックが攫われたことを報告していた。


 魔物使い科のバッバンノ先生、戦士科のマッスラン先生、癒し科のリーマア先生、魔法使い科のエリア先生、その他教職員の方たちがその場にいた。


「サバイバル訓練の授業中に生徒が攫われるなんてな・・・」

「サラワレルナンテナー」


 バッバンノ先生は悔しい思いであった。


 この森にモンスターが出る可能性はあった。だが、そこまで凶悪なモンスターは今のところは確認できていなかったから大丈夫だろうと思っていた。


 しかし、まさか空からモンスターが来るのは想定していなかったのである。


 飛行可能モンスターはいることはいるが、地上に来ることはほとんどない。


 バッバンノ先生のヤマちゃんは、卵のころからの付き合いなので例外みたいなものであるのだ。


「しかも、クイーンハーピー・・・アラクネと同レベルのモンスターか」


 いつもは高らかに笑うマッスラン先生だが、この状況下の中、厳しい顔をしていた。


 バッバンノ先生と冒険者として組んでいたから、ハーピーというモンスターの危険性はわかっており、その超希少種のクイーンハーピーの方なんて予想が付きにくかった。


「それにしても、最初は戦意がなかったようだったと言っていたわね」

「はい、ですがその後にすぐ動いてライを攫って・・・」


 この状況の中、エリア先生はふと引っかかる点があった。


「バッバンノ先生、魔物使いの従魔ってどのようになるのでしたっけ」

「なんで今その話をするんだ?」

「ふと引っかかった点があるのよ。うちの考えが正しければだけど・・」


 だてに、この冒険者学校の教師をしていない自称永遠の20歳のエリア先生は思いついたのだ。


 その推測した内容を話した時、その場にいた全員が驚いた・・・・


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「ライ様・・・・・」


 ハクロは現在、森の中を糸を使って器用にものすごい速さで駆け抜けていた。


 ライにとっさにつけた極細の糸を巻き取りながら、その足取りをたどる。


「あの鳥・・・・焼き鳥にしましょうか」


 怒りに燃えて、周囲の木々をなぎ倒しながら進んでいく。


 主、家族であるライを目の前でさらわれて、ハクロは自身のふがいなさにも怒っているのだ。


 あのハーピーがもしライに何か危害でも加えようものなら・・・


 そう思ったら、更にハクロは勢いよく突き進んでいくのであった。





ハクロは果たしてライを助け出せるのか!!

ハーピーの目的は何なのか!!

次回に続く!!


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