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どうしよう、これはこれで問題だ

本日3話目


「うーん・・・・いくらかは露出も減って清楚な感じになったのかな?」


 ほんとはもうザストに帰還しようと思っていたところだったが、スルトが従魔に加わったのでその服装をどうにかするためにライたちはまだそこにとどまっていた。


 着ていたのがものすごく向こう側がすけそうな布と、下着に見えなくもない皮だけだったからね。


 スタイルもいいから娼婦っぽくにも見えなくもないし、これで街中歩かれると確実に物凄く変な噂が立ちそうなんだよね・・・。



 なので、ハクロに速攻で服を作ってもらったのだが、 いくら服を作れるとは言っても、自身の糸だけでは限界がある。


 そんでもってその限界をやってみた結果、露出とかだいぶなくなったけど・・・


「これだと得意の電撃を出した時に服が焦げそうかもしれんのやが・・・」


 スルトはボルトオーガ、電撃を攻撃の主体としているので出した瞬間に通電して服が燃えそうなのだ。


「というか、その布とかは燃えていなかったけど・・・」

「これは元々オーガの種族として生まれたときに出る布じゃな。ほれ、モンスターでも最初から服を着ているやつがおるじゃろう?」



 モンスターは出現した時に、自然に何かを生まれ持っていることがある。


 サイクロプスは棍棒、ゴブリンは腰布、コボルトは石のナイフといった具合にだ。


 スルトが来ていた元々のこの布もそういう類の物のようである。


「あたしが動きやすいように切ったんだけどね」

「そのあまり布の分もあればよかったんですけどね・・・」


 残っているこの布をもとにしようにも、ハクロが今手元に持っている針などではぬえないらしい。



「しょうがない、今そのハクロが作った服のままザストに戻るか。ザストで丁度いい材料も探そう」


 仕方がなく、この格好のまま僕らはスルトを連れてザストに戻った。








「ご主人様がこうなることを予想しておりましたので、すでに従魔の新規登録手続きをだしてますヨ」

「ワゼ・・・・早いというか、どうやって予想しているんだよ・・・」


 ザストのギルドにて、受付をワゼがしており、そのまま素早く従魔の新規登録ができたんだけど・・・


「ワゼのその速さに驚嘆ですね」

「流石にここまで速攻で出来るとはのぅ」


 全員、ワゼのその素早い働きに驚嘆を示した。


 出来過ぎているうちのメイド、これこそ脅威ではないだろうか?


「ほぅ、従魔ではなく魔道具(マジックアイテム)として仕えている立場のもんか。あたしの名前はスルトってなったから今後どうぞよろしく」

「はい、ボルトオーガのスルトですネ。こちらこそよろしくお願いいたしマス」


 スルトの方はすぐになじんだようである。



「おい・・・また美女だぞ」

「今度はオーガの進化種らしいが・・・あんな見た目だったか?俺が昔出くわした時はもっと鬼の形相のしたやつだったぞ」

「進化種、希少種、超希少種、神獣種・・・・これで通常種と上位種と幻獣種がいればフルコンプだと思うが・・・・」

「くそぅ、ああいうやつに限って何で美女が・・」



 周囲の他の冒険者たちの目線が痛い。


 血の涙を流している人とかいるしな・・・・。



「しかし、これで従魔がハクロ、ヤタ、ロウ、アルテミス、リーゼ、ミアン、エリー、スルトの計8体デスヨ。食費がそろそろまずい頃になってきますネ」

「そういえばそうなるのかな?」


 ルミナスも同居して、自分も含めて計10人。ワゼは食事をとることがあるので11人分の食費が・・・・。


 切実な問題である。


「そろそろランクアップしてくださって、もう一つ上のランクの依頼で稼いでほしいところデス」


 ぽつりとワゼがつぶやく。


 家計を一番把握しているのがワゼだからな・・・・。



 とにもかくにも、これはこれで問題であった。

食費・・・・結構かかるんだよね。

というか、フラグになりそうな言葉も混じっていたような気がするが気のせいか?

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