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こういうのってあるんだね

基本的に来るもの拒まず

本日2話目

「従魔契約をしてほしいということで良いのかな?」


 肯定を示すかのように、体全体・・・箱全体でうなずくミミック。


 なんというか、違和感しかないような光景なんだけど。


「ミミックは従魔登録された例がない奴だったわよね」

「・・・そもそも、問答無用で人を食べると言われているものだし」


 「人喰い箱」とまで言われるぐらい、恐れられているはずだけど目の前のミミックはなんというかその様子を微塵も見せない。


「何とまぁ、長生きはするもんじゃなぁ」


 店主の爺さんも驚いている。



「でも、ふたが閉じたままですよね」

「・・・ミミックは人を喰らう時にそのふたを開けるから、我が君は捕食対象にあたる人間なのにふたを開いて食べようとしていないので、これ多分本気」


 要は「食べませんですから従魔にしてください」と言っているようなものらしい。


「僕ってこういうモンスターホイホイなのかな?」


 自分から従魔になるのが多いような気がするんだけど。



「魔物使いの才能って奴かしらね」

「・・・まあ、我が君ですし」

「ウミュ」

「納得ですよ」


 満場一致かよ。



 一応店先で待っているハクロたちにも話す。


「え?ミミックがですか」

「なんというか、驚きじゃのぅ。店の中にモンスターがいたのにも驚いたが、それが従魔になりたがろうとしておるのも驚きじゃ」

「ふむ、ミミックが従魔になったというのは聞きませんであります」


 まあ、従魔になるのは全員肯定的のようである。




「というわけで、従魔にするけど・・・いいんだよね?」


 箱全体を揺らしてうなずくミミック。


「だったら名前を付けるけど、どういうのにしようか?」


 見た目が豪華な宝箱元い宝石箱。


 白を基調に、金縁で宝石がちりばめられているから・・・


「『エリー』とかはどうかな?」


 

 こくこくとうなずくように全体が揺れたかと思うと、もうすっかり見慣れた魔法陣が出て従魔契約が完了した。



「それじゃあこれからよろしくね、エリー」


 カタカタと喜ぶかのように箱を揺らす。


 はた目から見れば、箱と会話しているようでシュールだろうな。

「ミミック」の「エリー」

今作初登場。基本しゃべらずに体を揺らしたりして意思を伝える。攻撃手段が噛みつく、体当たりぐらいしかないが、その防御力はとんでもなく高いので前衛向きかも。

なにげに初めて人型ではないようなモンスターを従魔にしたような気がするが・・・・・その姿が本当の姿かな?

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