ⅰ don't need that
A4サイズの白紙を一枚取り出したなら、右手にそっと愛用のペンを握り締める。
眼をそっとつむり、思い描くんだ。
「誰かの声が聴こえる
誰かが遠くで叫んでる "hey u,please u"
止まらない何かが 僕を壊す」
へたくそな字が綴られていく…
「誰かの愛で埋もれたい
誰かの声に抱かれたい "meet u,see to"」
正しい英文になっていないと知りながらも、僕はペンを走らせ続けた。
「cly,cly,cly...泣いてるの?
no,no,no...違います...
tell me,聴こえてるかい call u,気付いたのかな」
「気付いたのかな」
個人的には、もう幸せはいらないと思った。今のままで十分幸せだからだ。
「だまっておかないとダメだね いくら
親しくなっても
だまっておかないとダメだね いくら
辛かったとしても・・・
だまっているから だまっているから これ以上なら
『I don't need that.』」
その後は髪の毛を掻き乱しながら、投げやりに書いた。
「誰かが横で泣いてる
誰かが側でゆすってる "hey u?please u!"
止まらない何かが 僕を濡らす」
「誰かの愛で生きてる
誰かの夢で生きてる "meet to,see u"」
「cly,cly,cly...泣いてるの?
no,no,no...違います...
tell me,聴こえてるかい call u,気付いたのかな」
「気付かれたのかな」
「だまっておかないと、、、」
「だまっておかないとダメだね いくら
親しくなっても
だまっておかないとダメだね いくら
辛かったとしても・・・
だまっているから だまっているから これ以上もう
『I don't need that.』」
「I don't need that…」
「I don't need that…」
書き終えた自分の顔は、なんだか清清しい顔していた。