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羅鉱  作者: 佐暮
3/3

孤独 人形 人魚 一角獣 巨人 財宝

秘術 天空 塔   審判   導き  光


地下のヴィーナス 変装の番人


孤独 獣疫 牛頭 迷宮 翡翠

玉座 地上 愛玩具 空転 闇


愛しき都市に届かぬ我 地上の浮島歯痒く想う


暗き宮への寂しき望楼に我は切望する

後宮の鏡間 その乱反射こそ我なのに

我の望見は彼方の底の 原初の海にて潰えるのみ


海の貴方 産みの私

永遠不在の入れ子の我

海の彼方 倦みの私

聖成る予兆


アア、かつて黄泉帰りの名残りに一艘頂いた

その闇塗れの舟は輪廻の徴

望楼都市に揚げられたる其の愛を以て

即ち 苦悩と法悦と

門扉を挫きし 聖成る舳先は

綺羅水門をも開け放つ


阿々、其れ現れたるは始源水道

    躊躇坂

    虎視眈々と転げ落ち

    光の快楽 逝き着く先は

阿々、亜々、吾々、

    幼時の悲しい幻想であった


孤独 虚無 幻視 聖 徴 忌

畸 鬼 面 神 光 生


嘘伊邪那岐 嘘伊邪那美


「ミロのヴィーナスは産まれ出でし頃より双腕を欠いていたのだった」「そのような美」


孤独 先天 後天 性  魂 知

沙漠 冷温 少女人形 闇 死


目冷めた時は何時だって 望楼都は螺旋の果てに

我は渡ろう死相の橋を 着く事叶わぬ奇の橋を

何故なら我は識っているのだ

死想の橋とは黄泉の橋 黄泉の橋とは我の舟

我の舟とは幼時の幻想 悲し口惜し 世界真実


この世が憎い 退治せよ

我もろともに 胎児せよ 対峙せよ


かくして またもや 我 幻視る

夜を想う 夜を想う 夜想夜想夜想

月を抱きに



 終


おしまいです。

お読み下さりありがとうございました。

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