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第三十七話

「こんなにレアやユニークアイテムを持ってきてくれるなんて、一体何をしてたんですか?」


 エリアボスのアーマードゴブリンを、何度も何度も何度も(サモンモンスター達が)狩り続けてきた為、通常のマジックも含めるとマジ邪魔って言う位沢山の未鑑定品がある。


 ただ、それを鑑定するには……。


「シュールさん、全ての品質のアイテムを全て鑑定すると……全35品で、69500ゴールドになります」

「……予想はしてきたが高い。内訳はどうなってるんだ?」


 当然そんな金はない。


 職人軍団が期待に満ちた目で後方に待機してるのはわかってるが、無い袖は振れない。


 むしろ安くしてくれないだろうか? お友達価格みたいな。


「はい、ユニーク品質のアイテムが5つになります。これで25000ゴールド、レアアイテムが7品質で21000ゴールド、マジック品質が8つで16000ゴールド、そしてノーマル品質が15個で7500ゴールド、計69500ゴールドになります」


 つまり、ユニークが5000、レアが3000、マジックが2000、ノーマルが500で確定か。

 そう考えると、ユニークの希少性はかなり高い物なんじゃないだろうか?


 既に俺のファニーフェイスが一つ、マリアの剣が一つ、そして、アーマードゴブリン狩りで5つって……手に入りすぎ?


「レベル上げでまたMP回復ポーションにつぎ込んだからなぁ。今、2251ゴールドしかないから無理だな。ルーナルミナ、未鑑定アイテムはいくらで買い取りをしてる?」

「えっと……一律で100ゴールドになります。粗悪な贋作を売りにくる方々への対策として、国で制定されたもので……」


 そういう設定か。じゃあ、勿体ない事風の如しだな。

 少しクエストをこなしてゴールドを貯めるか。


 所持ゴールドは2251ゴールド。


 だからノーマルの鑑定可能数は4品。


 当たりが出るといいが……一応俺が装備してない部位のアイテムから鑑定しよう。 

 そうすれば、例え大して売れなくても無駄にはならない。


 鑑定の結果、出たアイテムは……盾がバックラーで、頭が帽子、体が皮の服、首がリボンだった。


 結局売っても利率は出ない為、諦めて装備。その後のマジック達の事を考えて、残ったノーマルはそのまま売却した。


 11個で1100ゴールド。総計で1351ゴールドになったのだった。









「スワイル水脈のスライム大量発生。一匹500ゴールドの高報酬だったから来たが……これは普通のプレイヤーには無理だろ?」


 小鬼の郷から少し先にあるガガリント山の地下、そこにクエスト名の通りスライムが大量発生したので討伐してくれ、と言うクエストを受けた。


 これはクエストを掲示板で確認しながら唸っていたら、目の前に貼られたもので報酬を見て即座に受けたのだか……。


「まさか、道一面にスライムがいるとは思わないよな」


 入り口から中を覗き込んでいるのだが、いきなり6匹もいるとは思うまいよ。

 しかも、その奥にも明らかにそれ以上のスライムが見えてるし……。


「こいつ等一匹やったら、全部一斉にリンクしたりしないよな?」


 確か、テイトに聞いた話だとスライムのレベルは20。

 6匹一気に相手にすると思うと、倍位のレベルがいるんじゃないだろうか?


 サモンモンスターはそれが出来るだろうか?


 まあ、ここまで来た以上やるしかない。


 今の俺のMPは161。黒騎士とメルクリウスが同時召喚扱いで80、スケルトンが10体で100、クロウが20体で100。

 一気にスキルを使うには、280のMPが必要になる為、取捨選択の必要がある。


 まだまだ上げなければな。


 とりあえず、黒騎士メルクリウスにスケルトン2体、クロウ4匹で行くか。

 これなら消費MP120だから、残MPでもしもの時にスキル複製も使える。


「契約に基づき、我は汝を解放する……サモンブラックナイト。出来るだけ鑑定資金を稼げるといいんだが……目標120匹位!!」


 何度も何度も何度も何度もサモンスキルを使いながら、きっと俺の今の目は$マークになってるだろうなぁ、と考えていた。











 全然問題ないです。


 ちらほらスケルトンやクロウか落とされるけど、黒騎士に至ってはゴブリン相手と大して変わりないです。


 予想通り全てのスライムがリンクして襲ってくるが、元々それ以上の数で襲いかかってるんだ。


 体験した感じだと、個々の実力、思考ルーチン敵に考えても負ける要素は無かった。


 超レベルアップって恐ろしい。


 黒騎士に関しては、受けるダメージが上がってはいるが、異様に盾が発動してダメージを軽減する。


 スライムって物理耐性どうなの? と、思ったが問題なく入る。

 だから、一騎当千の強者になってる。


 現在の撃破数は、俺が1匹、クロウが4匹、スケルトンが6匹、そして黒騎士が36匹のスライムを撃破している。


 これはトドメを刺した回数なので意味合いは違うが、働きをみてもそう大差ない。


 因みに俺のカウントは、この災厄軍団からもれた幸運なスライムとやり合ったのである。


 その水の固まりみたいな体の、何処からでも攻撃用の触手状の水が吹き出してくるので倒せたのは運が良かった。

 当たってたらやられていた可能性が高い。


 レベル、攻撃力共に劣っている俺はユニークの剣、ファニーフェイスが無ければ太刀打ちなんて出来なかっただろう。


「黒騎士……チート過ぎ。これでユニークの盾なんて出たら、誰にも止められなくなるぞ」


 今の撃破総数は47匹、23500ゴールドか。もう一踏ん張りだな。


 で、こんな感じに進むと何が起こるかというと……。


「クエストボス……になるか? わからんが、またでっかいスライムが現れたな」


 いるんだな、これが。


 所謂超巨大なスライムが。


 クエスト内容はスライムの撃破だけだから、無視しても問題なさそうだが……。


「見つけてスルーは流石にプレイヤー冥利に尽きるってもんだろ」


 今の戦力は黒騎士とクロウ5匹にスケルトン2体で、残MPは31。

  

 最大数からは足りないが、アーマードゴブリンの殲滅速度から見ればいける気がする。

 どうせMP回復薬はない。決めたからには思い切りやるしかない。


 黒騎士に複製を使いなら、巨大なスライム……ブラックウーズとの戦闘を開始した。 

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