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第二話

「まったく、何なんだこの世界は…。」


俺は今、城から出てきて城下町にいる。

これからどうしようかな…。


「とりあえず、武器が必要だな。」


俺はそう思うと、真っ先に武器屋に行くことにした。

お金? 城を出る際に、優しいおじさんが少しくれたよ。


「こんなことしかできなくて済まぬ、王には誰にも逆らえないのだ…。」


そう言いながら、この世界のお金を少しくれたのだ。

本当に優しい人だったな、いずれ助けてあげたいよ。

そう考えながら歩いていると、目的の武器屋に到着した。


「すいませーん、誰かいますかー?」

「ほいほい、どうしましたか?」


武器屋に入り俺が声をかけると、奥から小さなおじさんが出てきた。

なるほど、これがドワーフ族ってやつか、流石異世界だな。


「あの、自分、ジョブが侍なんですけど、刀ってあります?」

「侍? 刀? 聞いたことありませんな、まぁ、見て行ってきなさいな。」

「ありがとうございます。」


おじさんも、侍のことを知らないのか。

武器屋の中を見回ることにした。

剣、槍、斧、弓、メイス、盾、鎧、色々と揃えてある。

うーん、刀はないかぁ……。


「ふーむ、これにしようかな?」

「ショートソードにしますかな?」

「これにします!」

「毎度です!」


俺はドワーフのおじさんに、お金を渡してショートソードを買った。

剣を腰に差すと、何かしっくりくるなぁ。


そして、ポーションを数個買い、俺は国を出た。

門番兵も俺のこと見下していたな、何なのこの国は。

いい人と悪い人の違いがありすぎる。


「さーて、これからどうしようかな~?」


気分転換にステータスのスキル画面を見ると――


スキル

『見切り』

相手の攻撃を見切って、回避することができる


「……まぁ、最初はこんなものでしょ!」


たった一個のスキルを携えて、俺は歩き出した。

そのとき、森の中から悲鳴が聞こえた。

何故聞こえたかって? 昔から耳はいい方なので。

俺は悲鳴が聞こえたところに向かった走り出した。




「こ、来ないでください!」


現場に着くと、着物を着た女の子がゴブリンの集団に襲われていた。


「ゴブゴブ!」

「いやぁぁぁぁ!」


一匹のゴブリンに斬られそうになった、その時――


「待てーい!」

「ゴブ!?」


俺はゴブリン集団に大声をかける。

ゴブリンも、何者だ!? と声を上げる。


「なんか、その、緑もどき! その人から離れろ!」

「ゴブゴブゴブー!」


俺の挑発にかかったのか、ゴブリンは女の子から離れる。

そして、俺に飛び掛かってくるが、俺は剣を抜いてゴブリンを斬る。

ゴブリンは両断され、光る結晶になった。


「うぉ、これが戦いか。」

「ゴブゴブゴブ!」


俺が感心していると、次のゴブリンが斬りかかってくる。


「スキル『見切り』!」

「ゴブ!?」


俺は『見切り』を使い、ゴブリンの攻撃をさっと避ける。

ゴブリンも予想外だったのか、声を上げる。


「ゴブ! ゴブゴブゴブ!」


これならどうだ! と言わんばかりに、ゴブリンたちが斬りかかってくる。

しかし、『見切り』の効果はすごく、どんな攻撃もよけまくる。


「喰らいな!」


俺は避けながら、ゴブリンを斬っていく。

そして、最後に一体を斬り、剣を振るって一日をぬぐい鞘にしまう。


「ふぃ~。」

「す、すごいです!」


俺が汗をぬぐうと、女の子が声をかけてくる。


「ありがとうございました! あなたは命の恩人です!」

「いやいや、当たり前のことをしただけだから。」


俺たちは取り合えず、話をすることにした。


「俺は如月誠、君は?」

「私は瑠莉奈。ヒビキの国の姫です。」


うぇ!? まさかのお姫様かよ!

確かに豪華な着物を着てるもんな~。


「誠様、誠様はどこから来られたのですか?」

「あ~、それは――」


俺は今までのことを話すことにした。

この世界に召喚されたこと、侍のジョブで追放されたことを。

これを聞いた瑠莉奈は、プンプンと怒っていた。


「ひどいです! 許せませんよ!」

「まぁまぁ、落ち着いて。」

「そうですね、これからどうするのですか?」

「う~ん、どこかの国に住めればいいんだけどね~。」


はぁ、とため息をつくと、瑠莉奈は提案したように手を叩く。


「それでは、ヒビキの国に来ませんか?」

「それって君の故郷の?」

「はい! お礼も兼ねてきてもらえませんか?」


ウルッとした上目遣いでこちらを見てくる。

一瞬ドキッ、としたのは内緒にしてほしい。


「まぁ、俺なんかでよければだけど……。」

「ありがとうございます!……よかった(小声」

「ん? なんか言った?」

「い、いえ! 早くいきましょう!」


俺は瑠莉奈に引っ張られ、ヒビキの国に向かって、走り出したのだ。

まさか、これが運命の分かれ道になるとは、俺には思わなかったのだった

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