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52 妄想連鎖

最近はまっているのは、東方神○のチャン○ンを、歯科医師と見立てて妄想することである。


脳内でより鮮明なドクターチャン○ンを描き出せるように、まずはミュージックビデオを見て妄想力のエンジンをかける。

この時見るミュージックビデオは、できれば白いスーツを着ていることが望ましい。なぜなら、歯科医師は白衣を着ているからだ。


そして、チャン○ンの顔がアップになった瞬間、彼の鼻から下を手で隠す。

これは、マスクしたチャン○ンをよりリアルな脳内映像にしたてあげるためである。マスクをしていると、目しか見えないからな。

それにしても、目だけでも十二分にイケメンなチャン○ン。はあ、悶絶。


そしていよいよ、本格的な妄想をしはじめる。


舞台は都内某歯科医院


下の右側の奥歯に詰め物をするために、ドクターチャン○ンは歯を削っている。私は歯科衛生士として、ドクターチャン○ンのアシストをしている。バキューム(唾液を吸う機械)で舌を押さえながら、チャン○ンが歯を削りやすいようにしているが、舌の抑えが甘くてチャン○ンはやりにくいようだ。少しイライラした低い声で


「しっかり舌排除して」

と言いながら、私の手ごとバキュームを掴む。


ああん、もっと怒って!!


というのが、妄想その1。



そして一通りのムシバ治療が終わった患者への対応編が、以下の妄想その2である。


ドクターチャン○ンは患者に言う。


「これでムシバの治療は終わりですが、最後に衛生士さんに歯のクリーニングしてもらいますからね」


ちなみに、この衛生士はもちろん私だ。


そして、私に、


「下の前歯の裏に歯石ついてるから」

と指示して去っていく。

これは、患者の口の中を見ればすぐにわかるようなことだか、新人衛生士の私に対する不器用な優しさであり、言い方はボソッと少し面倒くさそうなものがベストである。


クリーニング終えて報告しにいくと、「あ、そう、終わったの」のような、ぶっきらぼうに言い放つようなかんじで患者の元へ行くドクターチャン○ン。


つ、冷たいわ…

と思い、少し落ち込む私。そしてドクターチャン○ンのアシストに戻る。


しかし、ドクターチャン○ンは患者に

「さっぱりしたでしょう、(遠回しにクリーニングしてくれてありがとうと私に伝えている)これからは、3ヶ月に一度定期健診をしていきましょう(この患者はおまえにまかせる、という信頼の証)」と言う。


あああん!!不器用な優しさに身がよじれるぅ!!



というようなことを、ツイッターに書きまくったあと、バレエに行ったら、後輩のタマリちゃんが、「紫苑さんの妄想ツイッターと同時刻に満員電車に乗っていたら、つり革が全部使われていて、フラフラしてしまっているところ、イケメンのお兄さんが、さりげなくつり革から、つり革のさらに上の鉄の手すりに手をうつしてくれて、どうぞ、こちらの手すりをお使いください、と言う微笑みをむけてくれたんです、妄想で!」と嬉しそうに教えてくれた。


どうやら、妄想は連鎖反応のように、または伝染病のように広がっていくもよう。

あなたも注意されたし。




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