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47 北京旅行~2日目 明十三陵~

~前回までのあらすじ~

中国は北京へ卒業旅行中の私とミッキー。

2日目は、朝早くから北京郊外観光へ出かけた。

まだ旅は始まったばかりなのに、もうすでに中国人の自由奔放さに目をパチクリ。

さすがだよ、中国!

豪華な「頤和園」をあとにした私たちが次に向かったのは…?




一行を乗せたバスは「明十三陵」へと向かった。

「明十三陵」は23人の皇帝と皇后、そして1人の貴妃が眠る墓だ。

そこには、いたるところに皇室の象徴である龍のレリーフがある。

これがまた、とてもかわいい。実に幸せそうな顔をした龍が建物の四隅に大きいのが、壁沿いに小さいのがいる。癒される光景だ。


中国の世界遺産といえば、「万里の長城」だとか「天安門広場」を想い浮かべる人が多いと思うのだが、ここ「明十三陵」も立派な世界遺産のひとつなのである。そのために、セキュリティーチェックはとても厳しい。特に皇室のお墓で地下深くに遺留品などが納められているということもあり、いたるところに「爆発物禁止」というような張り紙が張ってある。


いざ、地下通路へ足を踏み入れる時がやってきた。永遠なる眠りについた、かつての王の墓へ侵入!

高まる期待、そして畏れに身が震える。

「ここで、手荷物検査をします。荷物はそこの、エックス線の機械に通してください。係の者がチェックします。」

とつばめさん。

「おうよ」

と皆、検査にも協力的に機械へ荷物を通す。


だが、しかし……


2人もいる係の者が一切エックス線画像に興味を示していない!!!

2人は、何かを言い争っている。おい、ここでも喧嘩か!!

中国では、言い争うといいことがあるのか!?


「そこの係員2人!!これじゃあ、爆発物だって持ち込めるぜ!」

と日本語で言ってみる私とミッキー。

だが、完全に2人の世界に浸っているよう。

幸い、私たち一行は爆発物を持っていない善良な日本人だったからよかったものの……

つばめさんに

「あんなにずさんでいいんですか?」と聞いてみたら、

「危険物があったら、多分ブザーがなるからいいのですヨ」

とのんきに言われた。多分でいいのかい?

ここに眠る皇帝に「ちょっと、ここにいるのは危険かもしれないよ」と言ってやりたい。


私たちは地下通路に足を踏み入れた。

どんどん下がる。

ぐんぐん下がる。

「これ、帰りは同じ分だけ階段登るのかな」

「嫌だなぁ」

という会話が聞こえてくるほどずんずん下がる。

そして、ついに皇帝の玉座とご対面だ。

その玉座は翡翠でできているそうな。

とても豪華だ。(でも長時間座っていたら硬すぎておしりが痛くなりそう。それに、冬は冷たそう)


更に置くへ進むと、棺がたくさん展示してあった。

「このひとつひとつに皇帝の遺体が……!」

と生唾をゴクリ。

すると、つばめさんが

「ここにある棺の中には皇帝は入っていません。だから、写真撮っても何も写り込まないから安心してね」

と爆弾発言。

これには、ツアー客みんな拍子抜け。

「なんだよー」

「呪われたらどうしようかと思った」

等々、大ブーイング。

だが、私は入口でのあの手荷物検査を考えるとここに皇帝がいないのは当然だと思う。

心の中で「皇帝さんよ、良かったね。ここにいなくて正解だよ」とつぶやいた。


私たちは地下宮殿を見学し終え、地上へと帰る。

どうやら、見学している間に少し上昇していたようである、意外と地上は近かった。

明十三陵の見学時間は約40分。そろそろお別れの時間である。

トイレ休憩のためにしばし入口付近でウロウロしていると、どこからともなく

「ウェー!!!ウェー!!!ウェー!!!!!!!(怒)」

という声が聞こえてきた。私を含めトイレに行かずその場でウロウロしていたツアー客たちは辺りを見回し、一人のおばさんに焦点をあわせた。

そのおばさんは立派な門に片足をつきストレッチをしながら、携帯電話を耳にあて「ウェー!!」と奇声を発している。さらに、門についていた足を地面に下ろすと仁王立ちになり、まんまるなおなかをさすりながら、満足げに何かを話している。


どこの国でもおばちゃんのパワーはすさまじいものがあるが、中国のおばちゃんはまさに超ド級。

我が家の母上と対決させても、我が母が負けそうである。これはなんと貴重な人種。私は、母の怒りの魔よけにするためにそっとその姿を写真に収めたのである。


トイレから帰ってきたツアー客と合流すると、私達は「茶芸店」へと向かうバスへと乗り込んだ。

この「茶芸店」で私たちは中国人の洗礼を受けることになる。



続く。

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