45 北京旅行記~1日目~
ただいま~日本。
ただいま~日本食。
みなさん、ご無沙汰でございます。
わたくし、咲良 紫苑は無事に中国北京から帰国いたしんす。
と、言っても帰ってきたのは先月の24日。もう2週間も前のことでございますが…
帰国してから今まで、アルバムを作ったり、寝たり、デジカメを充電したり、寝たり、いろいろ忙しかったのであります。
さて、そのぐうたら生活のどこが忙しいんじゃ!とお怒りの声も聞こえてきそうなので、前置きはこのくらいにして、中国の旅行記をババン!といきたいと思います。
長くなると思うので、区切りの良いところでぶった切っていこうと思いますが、ちょっと読んでやってちょうだいよ。
3泊4日で北京の世界遺産5か所をまわる、弾丸ツアー!!
咲良 紫苑の初海外!北京でかんペキン(完璧)卒業旅行記!!!わ~!!!
2月20日(日)
朝8時。起床。
リビングへ行き、朝ごはんを食べる。しばらく(といっても2日間)完全に日本食とおさらばしなければならない寂しさから、卵かけご飯を2杯、インスタントみそ汁を1杯、我が胃袋の中におさめた。
父と母も起床。娘の初海外旅行を心配した母は、若干目が腫れていた。
「そんなに、悲しまないでよ。たった4日間隣の国に行ってくるだけだから」
と慰めたら、
「違う、これは酒の飲みすぎだ。あんた、中国行ったきり帰ってこなくてもいいよ。入れ替わりに上野にパンダが来るから」
と暴言を吐かれた…なんて親だぜ。
お昼の12時、私と両親は成田空港へ着いた。
なんだかんだで、車で送ってくれる両親に感謝しようとしたら、どうやら近くの「航空博物館」に行きたかっただけらしい。…とほほ
お昼ごはんを空港のレストランで食していると、中国人の団体が店に押しかけてきた。
彼らは、周りを気にせずに大きな声で話し、椅子をガッタンゴットン動かして、大変悪目立ちしていた。
「あんた、今からあのお方たちがいる国へ行こうとしているんだねぇ」
と母は少々遠い目をして言った。
さらに
「Eちゃん達はバリ島でヘッドスパでしょ?きっと卒業式までに綺麗になって帰ってくるのに、あんたは中国でほこりまみれになって帰ってくるのね。一体何が楽しくて中国に行くんだか」
と中国人の目の前で言ってのける。
…か、かあちゃん、怖いよ。すぐそこに中国人のお方がいらっしゃるよ…
すると父が
「パパは中国行ってみたいよ。世界遺産が見たいからね」
とフォロー。
さすがパパ!と思ったのだが、
「でも、中国の100倍ドイツに行きたいな。中国は、インフルエンザが怖いから」
……パパ…ぐし…
そんなこんなで、生ハムとチーズのパニーニを2つ食した私は両親と別れ、今日から一緒に旅をするミッキーとの待ち合わせのために、第2ターミナルの待合室へと向かった。
パパとママは颯爽と「航空博物館」へと旅立った。
さよならの言葉も言わずに…一度も振り返らずに……お土産リストだけを渡して……ぐし。
待ち合わせの時間は13時半。まだしばらく時間あったのだが、私は待合室でスタバを飲んで待つことにした。
空港の待合室で、スタバを飲みながら大きなトランクをそばに置き、ちょっと憂いを含んだ表情をする。
するとどうだろう、ものすごく「今から単身でアメリカへ留学する不安と戦いながらも、目の前に広がるグローバルドリームに心躍らせる女」に思えてくるではないか!!
誰が私のことを見て「今から団体ツアーで爆安に中国へ旅行するため、ホテルのトイレはちゃんとしたトイレなのだろうかという不安と地味に戦いながらも、目の前に広がる機内食が楽しみで心を躍らせる女」だとは思わないはずだ。私は女優よ。
スターバックスラテをすすりながら、フライトの時間を確認しなければね、と思い、優雅な動作でセカンドバッグのチャックを開け、日程表を取り出そうと思ったのだが、見当たらない。
おっといけない、私としたことがパスポートをトランクの中に入れてしまったわ。
危ない、危ない、意外とおっちょこちょいなんだから。わ・た・し
と顔で演技しながら、私はスターバックスラテを机に置き、トランクに手を伸ばす。
そして鍵を開け、トランクを優雅に開けた。
すると、トランクの中で物が移動しないように抑えるバンドが外れていた。
そのことに気がつき、『このまま勢い良く開けてしまったら中身が溢れだす!』と頭で考えた。我ながら、なかなか良い判断だ。だが、私の右手は3秒前の脳みそからの指令に従順に答え、トランクを勢いよく開け放った。
みごとに、中身が待合室の床へ散らばった。
しかも、散らばった物が悪かった。下着(北京は寒いと聞いていたので、おなかがすっぽり隠れるサイズのパンツ)の入った透明なジッパー、割り箸80膳(途中でおなかがすいた時に使うため。量は多い方がいいと思って、80膳全て持ってきた)
その他もろもろが私を中心に広がっていくのがスローモーションで見えた。
皆、見て見ぬふりをし、その上笑いをこらえているのが良くわかる。
その証拠に、皆飲んでいたスタバのカップを机の上に置いた。
そうだよな、今の状態で飲んだら吹きだすよな。
全てを回収し、中からパスポートポーチを取り出したところで
「なんでそんなに汗ばんでいるの?」
とミッキー登場。
一刻も早くこの場を立ち去りたい私は、ミッキーを連れ待合室を後にした。
ミッキーは、お昼をまだ食べていなかったので、第2ターミナル2階のレストランに行くことにした。
そこでミッキーは「ボンゴレパスタ」を注文し、私は日本食とはお別れできたけど、日本のデザートとはお別れできていないことを思い出し、「ジャンボ抹茶パフェ」を頼んだ。
私たち2人は、これから行く北京に思いを馳せ、明日の今頃は万里の長城に登っているんだね、とウキウキした気持ちをぶつけあった。
その後しばらくの間、展望コーナーで飛び立つ飛行機を見つめたり、日本円から中国元に両替したりして時間をつぶした。
そして、チェックイン。
私たちのトランクはスタッフさんに預けられ別行動。さらば、北京で会おう。
出国手続きをしに向かう途中、カード会社のお兄さんに捕まった。
このカードを作ると、北京なんてポイントでタダで行けちゃいますよ!
と勧められる。
だが、私は今持っているカードの請求3990円も払えずに督促状が来てしまい、精神不安に陥っているのに、これ以上カード会社と契約して督促状の山が届いても嫌なので丁重にお断りしたのだが、意外としつこい。結局、「もう飛行機飛んじゃうので!!」と半ば強引に逃げきった。
ああいうしつこいのって嫌だね、とミッキーと話していたのだが、私たちは中国でさらに恐ろしい押し売りにあうことを今はまだ知らない。
初の出国手続きを終え、パスポートって1ページ目から使っていかないことにビックリしながら免税店の通りを歩く。
私はブランド物に全くと言っていい程興味を示さないために、対して魅力的に感じなかったのだが、ミッキーはとても楽しそうに見ていた。あぁ。女の子だなぁ、ミッキー…
そして、出発まであと2時間、私たちはエクセルシオールカフェでスコーンとラテを食して待った。
出発時間まであと30分。
いよいよ搭乗口へ。
待合場所のソファーには、中国人の割合が日本人よりも高く、すでに旅行は始まっているんだなと実感。感覚を中国使用にするために、ミッキーと2人で知っている中国語を話しまくった。
みっきーは大学で中国語を専攻していたために
「こんにちは、私は日本人です。私の名前はみっきーです。私は●●大学の学生です。食堂はどこですか?」
と、まぁ、今回の旅行では使わない確率の方が高いが、文章を発することに成功していたが、私は、
「しぇいしぇい。ちんじゃおろーす、ほいこーろー、まぁぼうどうふ、たんたんめん」としか言えなかった。隣に座る中国人女性がほくそ笑んだのがわかった。
そうこうしている間に、搭乗がはじまった。
まずは、ビジネスクラスのお客さんから。
私たちは身の程もわきまえず、ビジネスクラスの乗客と共ににこやかに進んだが(わざとではなく、勇み足で)CAさんに「お客様は、もう少々お待ちください」と止められた。
そしてようやく機内へ足を踏み入れる。
小型ジェット?のようで、席は3つ並んだ席が2ブロックあるものだった。
エコノミーって狭いんだなぁと思ったがここは3泊4日、全食事つきで28000円の爆安ツアーだから、文句は言えない。我慢だ我慢。
窓側がみっきー、真ん中が私、通路側に知らない欧米人のおじさん(仮にトムとする)というポジションで私の初日本脱出フライトが始まった。
離陸してから約1時間後、ついに機内食が到着。
今回は、日本風のお弁当と中華風のお弁当の2種類から選ぶことができた。
どちらにも「ちまき」がついている。
みっきーは日本風、私は中華風、トムも中華風を頼んだ。
すると、トムは、「ミソスープ3つネ」
とCAさんに頼んだ。
CAさんは若干たじろいたものの、ミソスープを3つ、トムに渡した。
「よほどミソスープが好きなんだぁ」と思っていたところに、
「飛行機のミソスープうまいよ、ノンデゴラン」と私とミッキーに差し出した。
突然のトムの行動に驚いたが、私たちはありがたくミソスープをいただいた。
本当においしくて、トムに何度もお礼を言った。
すると、今度はスナック菓子をCAさんからもらい、
「おせんべもおいしいヨ。良く食べるネ」とまた分け与えてくれた。
ありがとう。トム。ダークエンジェルに出てくるマックス(主人公)の勤める郵便局?の所長さんに似ていてたよ!!
私たちを乗せた飛行機は揺れもなく、順調に飛行を続け、定刻通りに北京国際空港へと到着した。
トムとお互いの旅行(トムは多分出張)の無事を祈りあい、現地時間22時30分、私たちはついに中国へと降り立った。
北京国際空港は、北京オリンピックの影響かとても美しかった。
しかも、空港内はうっすらと霧がかっていて、これが演出なのか、実際にきりが濃いのか定かではなかったが、まさに中国4000年の歴史!という雰囲気万点だった。
入国審査の際に、書類にサインを書き忘れていた私は、中国人女性スタッフから「サイン」というそっけなく、愛のない(愛というのはようこそ!北京へ!という歓迎の気持ち)言葉を聞き、若干トムのことが恋しくなった。だが、それ意外特に何もトラブルなく入国審査を終えた。ミッキーは、海外旅行慣れしているのか、私以上にスムーズに入国審査を終え、笑顔で待っていてくれた。
成田で別れた荷物とも無事に再開でき、再びゴロゴロしながらH●Sの現地係員がいる集合場所へと向かった。
待ち合わせ場所には現地係員の女性中国人、つばめさん(仮)がいた。
「咲良さんと、みっきーさんですね。ようこそ北京へ」
と流暢な日本語で歓迎の言葉を言ってくれた。
そして、待つこと10分。今回のツアー客総勢18名がそろったのである。
今後の展開をスムーズにするため、ここでメンバー紹介をしようと思う。
→の右は、旅行記の中に出てくる名前である。
母と娘2人組→マンマミーヤ母、マンマミーヤ娘
母と娘と婿3人組→フネ、サザエ、マスオ
男性2人組→シゲ君、カモさん
男性2人組→たっくん、ふみくん
カップル→わかちゃん、オレンジ君
中年カップル→あねさん、しろさん
男性3人組→たっちゃん、かっちゃん、みなみちゃん
女性2人組→みっきー、私
以上である。
私たちはつばめさんに続き、北京国際空港を後にし、これから4日間お世話になるバスに乗り込んだ。
北京の空は濃霧だった。
今日はもう夜も更けたため、北京市内のホテルへと直行だ。
つばめさんは、中国で気をつけることとして
①スリ
②水
③ものごい
の3つをあげた。
水は、日本から持ってきた。ものごいは、私がしたいぐらいだから大丈夫だ。問題はスリ。
ミッキーと私は、お互いのバッグまで監視しあおうね!と結束力を固め、スリに備えた。
私たち一向を乗せたバスは20分程でホテルに到着した。
ホテルはこちらで言うビジネスホテルのような感じだ。
特別豪華ではないが、そこそこ綺麗。
ただし、ホテルの横にはもくもくと灰色の煙を吐く煙突が、夜なのに交通量が減る気配のない高速道路がある。
空気が悪いな…もしかして濃霧じゃなくて光化学スモックなんじゃないか!?という疑問がうまれた。
部屋に入ると、まず電気が暗い。イヤンウフンなホテルなんじゃないか!?と思うほど暗い(イヤンウフンなホテルに行ったことがないが想像上で…)しかも、冷蔵庫が起動しない。お風呂は若干カビ臭い…だが、ここは3泊4日、全食事つきで28000円の爆安ツアーだから文句は言えない。と再び我慢。
お風呂に入り、髪をかわかして床についたのが午前1時。あっという間に北京の1日目が過ぎ去り2日目に突入だ。明日の起床時間は午前5時。辛いぜベイビー。マットレス堅くて寝付けないぜ…
だがここは3泊4日、全食事つきで…(以下省略)
2日目は北京郊外の世界遺産の観光だ。
待ってろよ、万里の長城。
続く




