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42 柔軟剤がはこぶ春のかほり

2月になってしまった~

年明け3カ月のことを、

行く1月

逃げる2月

去る3月

とは言うものの、はやすぎやしませんか?


相変わらず、私の携帯は迷惑メールしか受信しないし、迷惑メールに埋もれた数少ない友人からのメールも見逃して、さらに孤独だし……

ま、外に出ればどこもかしこもバレンタイン仕様になっていて、私は憤怒の形相で町を歩くことになるだろうから穏やかな春のような気持ちでマンガ&本を読みふけっていられる今はすごく幸せなのかもしれないよねぇ。うん。


最近気になっているのだが、手汗がものすごく出るのだ。

こうしてパソコンをバチバチ打っている間にも、特に左の掌から大量の汗が噴出していて、私の愛しのノートパソコン様の心臓をびしょぬれにしている始末。

あらら、またこんなに濡れちゃって!と気づいた時に拭くようにしているのだが、拭いた矢先にまたジトーっと濡れてくる。

これはどうしたらよいのか、誰か知っている人がいたら教えてください。


あと、最近洗濯を覚えました。

母さまが20年ぶりぐらいに熱を出して、いっさいの家事ができなくなった。

最初は、元気になったら洗濯物してくれればいいよ~

なんてダメ娘っプリを発揮していたのだが、尋常じゃなく苦しそうな母を見て、

「もしかして、俺が母の代わりをしなきゃダメか…?」

と思うようになり、洗濯機を回してみることにしたのだ。


私と我が家の洗濯機君たっくんには因縁がある。

以前、全く家事を手伝う様子がない私に母がキレて、洗濯機ぐらい自分で回したらどうなの?

と雷を落とされた。

その際、怒りにまかせて、なりふり構わずたっくんに洗濯物をぶち込んでいたら、一緒にベルトまで入れていたらしい。

スイッチを入れた途端、大暴れするたっくん。

ねぇ、どうしたの、たっくん、なんでそんなにDVな洗濯機になっちゃったの?


たっくんに言わせれば、DVは私だ。俺の内部に貴金属など入れやがって!いてぇんだよ、コノヤロー!状態だったわけだ。

それ以来、たっくんは白い洗濯物に血のサビを残すようになった。

母は、それから私に洗濯を頼まなくなった。


だが、事態は深刻だ。

母が寝込んでいても、トイレに行く度にパンツを変える妹がいるかぎり、咲良家の洗濯物は増殖の一途をたどるのである。

洗面所に山のようにたまる洗濯物(7割パンツ)

私は、この前の失敗を繰り返さぬようにベルトの有無をしっかりと確認した後、たっくんの内部に洗濯物を投げ込んだ。


たっくん、今回は、妹のパンツだから安心して。痛いものは何もないわ。


さて、次なる問題は洗剤と柔軟剤の量だ。

どのくらい入れたらよいのか見当もつかない。

仕方がないので、それぞれコーヒーカップ1杯くらいを投入した。

パンツだし、量が少なくて汚れが落ちなかったり、臭いが残ったら嫌だからだ。

(妹の名誉のため言っておくが、妹のパンツは無味無臭だ。食べたわけじゃないが、おそらく繊維の味しかしないだろうというぐらい汚れはない。ただ、パンツのイメージを考えると、しっかり洗えていた方が良いでしょうと思ったのだ。)


そうして、私は無事に洗濯機を回すことに成功したのである。

できあがった洗濯物は、良いにおいすぎて気持ち悪くなるほど深い香りになった。

そのパンツを穿いた妹は

「なにこれ、パンツにあるまじき柔らかさ」

とCM文句のようなことをのたまった。

上から服を着ていても、良いにおいがする。

友人に、「香水付けてる?」と聞かれたそうだ。

妹は、パンツが香っているとは言えずに、あいまいにうなずいたそうだ。


母が寝込んでいた一週間で、柔軟剤がなくなった。

我が家は今、少しばかり早い春の香りで満ちている。

もうすぐ春ですね。

私の手が汗をかくのも、我が家のパンツ収納引き出し中心に立ち込める香りも、もうすぐ春だからですね。



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