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4 私だって乙女

明けましてゴールデンウィーク。

今年もよろしくゴガツビョウ。

そんなわけではじまりました。。5月ですよ。

ある占い師(横浜中華街の人)に言わせると、人には良くないことが起こる月というのが必ずあるそうだ。

私の大殺界月(私が名付けた)はそう。5月。この時期は本当によく悩む。

悩みすぎてテンションあがるくらいによく悩む。


普段は日常に溢れる萌え要素を見つけてはほくそ笑む私だけれども、少し表面を削ってみれば普通の乙女なわけで(えっ?)、恋の悩みの一つや二つあるわけで…ポッ///

ひたすらテンションのバカ高い音楽を聴いたりするわけです。シャウトとかしてくれていると、より、好きです。決してバラードなんて聴かないんだもん!!だって涙が出ちゃうから…ポッ///


もうこの際だから、私の恋の悩みを聞いてもらおう。

えっ?偉そうに言うなって?

まぁ、ここは迷える子羊を救うと思って聞いてやってちょうだいな。


私の好きな人は、社会人2年目。大阪でバリバリ働いている。

私は東京。遠距離片思いってやつ。

出会いは遡ること2年前。新人バイト(私)と先輩バイト(彼)の関係だ。

最初私は意識せずに普通に話すことができた。だって好きじゃなかったから。

可もなく不可もなくの関係というより、お互いに眼中になかったわけだが、ある日事件はおきた。

平穏な午後の店で声を張り上げる一人の客。


客「谷口君(仮名)はどこ!?ちょっと、あんた!!(他の従業員に向かって)谷口呼んできなさいよ!!」

従「しょ、しょうしょうおまちください(汗)」

~谷口君登場

谷「こ、こんにちは。」

客「待ってたのよぉー!!私の接客しなさい!!ちょっと!!このあいだアドレス渡したのになんでメールくれないのよぉ。私とメールするのとちゅーするのどっちがいいかはっきりしなさい!!」

谷「い、いやぁぁ…(汗)」

谷口君の額に汗がにじみ出る。

客「あらやだ!!この汗がたまらないのよぉ。んもぅ!!谷口君ったら素敵」

谷口の額をペタペタと触りだす客。


このお客、実はオカマ。

以前来店した時も逃げ惑う谷口を追いまわし、最終的には捕まえてなでまわすという暴挙をやってのけたツワモノオカマ。私たちのお店の近くの喫茶店でイケメン男子3人をはべらしているところも目撃されている。谷口は彼(彼女)の次なる獲物になったのである。


私は、谷口とオカマを交互に見つめていると、鼻の奥がツンとなるような、心臓をロースハムのようにタコ糸で縛りあげられるような奇妙な感覚を覚えた。


「オカマにいじられている谷口さんって素敵」


このようにして私の片思いは幕を開けるのである。

私のこの切ない思いは日に日に高まっていく。

どのような時に高まるのかというと、彼がタイへ卒業旅行に行った時、オカマショーでオカマに誘惑された話を聞いた時とか、後輩の男の子に自分の愛用していたベッドをあげた話を聞いた時とか、そのベッドは繁華街の真ん中を2人(谷口と谷口の後輩)でせっせと歩いて運んだ話を聞いた時とかに高まるのである。


もう私の心の器だけではこの狂おしいほどに愛おしい感情は収まりきれなくなったのであろう。

周囲に私が谷口に対して抱く恋心がバレタ。

そして大学を卒業した後、彼は大阪へ行くことを知らされるのである。

あの時のショックは今でも忘れられない。

彼が行ってしまっては、もうオカマにいじられる彼も、後輩と戯れる彼も見られないではないか!!!!

世の中はなんて無情なんだ!!!!!


そして私は告白を決意した。

もう、本気で好きだった。

人生初の告白である。

そして、言う。

「ずっと好きでした!!!!!!ごめんなさい!!!」

彼はビックリしていたが、こう言った。


「俺ってみんなから愛されているなぁ。あはははは。でもおれは大阪に行くから。ごめん。」


「えへへ」

私は笑ってその場をやり過ごした。

「みんなって誰だよ。」

そう思ったが、きっとそれは…ねっ!!


それから1年後。

彼はGWの休暇を利用して東京へ帰ってきた。

久しぶりに会う彼は、私の大好きな少し疲れた大人のオーラを身にまとっていた。

あの告白の後に会うのは気まずかったけど、とても懐かしい気持ちが押し寄せてきて、うっかり泣きそうになったのである。

彼は、女上司にボコボコにされていると言っていた。

負けるな!!谷口!!

お前には俺もオカマも付いてるぜ!!


そんなこんなで、再び去ってしまった彼に思いをよせて、今日を過ごしている私、恋する乙女なのです。悩みというより、仕方のない話なのだけれども…

ご静聴ありがとうございまする。



あ、そうそう。もうひとつ。谷口愛用のベッドをもらった後輩の話なのだが、彼は谷口が東京に帰ってくることを知らされていなかったのである。

あまりにかわいそうだから、連絡してあげた私。ライバルにも優しい私。

すると彼は


「今静岡なんっすよ(汗)何時まで飲み会やってますか??深夜までやっててくれますか??僕も谷口先輩に会いたいっす!!今から急いで帰ります!!」

と健気な返信がきた。

しかし、谷口はというと、

「俺、終電があるんで帰ります。今日は集まってくれてありがとう。」

そう言い残してあっけなく帰ってしまった。


その旨を後輩に伝えると

「僕は見捨てられたんっすね…ありがとう。」

という返信が来た。


ドンマイ。

谷口を振り向かせるのは難しいが、共にがんばろうぜ。

お前は俺が認めるたったひとりのライバルだ!! 

前回までの話にポイントをつけてくださった方へ

初めてポイントなるものをつけてもらい、死ぬほど喜びました。

本当にありがとございます。

少しでも面白い話が書けるように、日々精進します!!

ありがとうございました!!!


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