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38 王貞治に会った高校球児の心境

はぁぁぁ……

まるで夢のようじゃのう。


私は本当に昨日あのお方に会ったのじゃろうか……


ニヤニヤニヤ


先日、私の心の師匠と勝手に崇めている三浦しをんさんにお会いいたしました。

正確には三浦しをんさんと写真家鬼海さんのトークイベントに参加したのだ。


先着40名の狭き門にも関わらず、整理券番号15という奇跡を巻き起こし始まった今回の夢。

こんな近くで三浦しをんさんを感じてしまって良いのだろうか……

と、朝からいや、前の日の夜から……いや、正直1週間くらい前から私の心臓はいつもより多めに血液を体内へと送りだしていたように思う。


当日、開始時間の約1時間程前から会場付近をうろつき、若干不審の目で見られていたが、整理券を持った聴講者だということが分かると会場のスタッフのお姉さん(美人)は笑顔で案内してくれた。

私の席は、前から3列目の一番左側。

実は、順番のミスかなにかで最前列の一番右があいていたのだが、もうどうにもならないくらい緊張していた私はその席を見過ごした。(アホ)

その時私はもし、三浦しをんさんとお話できたとしたらどうやって今にも溢れんばかりのこの愛を伝えようか考えを巡らせていたのだ。

それは、以下の文である。


「こんにちは。はじめまして。咲良 紫苑(ここは本名を名乗っている)です。三浦しをんさんの大ファンで、どのくらい好きかと申しますと、もし、三浦しをんさんと清瀬ハイジ(しをんさんの著作『風が強く吹いている』の登場人物)とどちらかと付き合わせてもらえるチャンスがあったとしたら、3日3晩悩み続けたあげく、荒太さん(しをんさんの著作『白い蛇眠る島』の登場人物)も候補にいれても良いですか?と聞いてしまうくらい、しをんさんもしをんさんの作品も大好きです」



いよいよ登場。

初対面(いや、対面ではないが、私の中ではしをんさんと対面ということになっている)

紫苑さんは、思っていた通りの人だったー!!

感動で、もはや涙目。

ご一緒に出てこられた写真家の鬼海さんも、想像していた人とは違い、とても優しそうな方だった。

しかも、しをんさんは当初右側に座る予定だったのに、左の席に座ったのだ。

めーのーまーえー!!!

人2人隔てた前に憧れのしをんさん。

私にこんな幸せ訪れても良いのだろうかぁ!!!!!!!


その後、しをんさんと鬼海さんは鬼海さんの写真集についてのトークをした。

時々、しをんさんの目をひいた写真を自ら掲げて聴衆に見せてくれる。

私も身を乗り出して見入る。

しをんさん独自の視点で写真を解説してくれるため、笑いが絶えない。


あまりにおもしろくて笑いを引きずっていたら、しをんさんがこっちを見て微笑んでくれた気がした。

コンサートマジックと同じようなものだな。といくら言われようが、本当に目があったと私が思うのだから良いだろう。一瞬でもしをんさんの視界に入れたかと思うと私はこれから先の人生、頑張れるのだから、このくらいの夢は見させてほしい。


さらに、しをんさんは

「小さい頃は野糞が趣味だった」

とおっしゃった。

その瞬間、私は立ちあがってプロポーズしようかと本気で思った。

しなかったけど……チキンだから。


だって、私も小さい頃野糞が趣味だったから。

秘密よ。

だって、自分の出したものが肥料になるなんて素敵な話でしょう?


トークイベントが終了し、私は先ほど案内してくれた美人なスタッフさんに

「三浦しをんさんにサインをいただくことはできないのでしょうか?」

とたずねてみたところ、鬼海さんの写真集刊行イベントということで、しをんさんにサインをいただくことはできないと言われた。


断られても、強硬突破してやる!!と思いこんで来たのだが、

今日の話を聞いて十分おなかいっぱいになった。

だから、今回はおとなしく引き下がることにした。

なによりも、しをんさんの視界に一瞬入った(と思いこみ)しをんさんと野糞でつながれたということが嬉しすぎる。

もし、誰かが小さい頃野糞が趣味だった人を集めることになったら、しをんさんとまた再開ができるではないか。その時にサインと、写真と、プロポーズをすればよい。

それまで、私は少しでもしをんさんに近付けるように努力をしていきたいと思う。



本当に、しをんさんが大好きなんだな、私。

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