33 25日を過ぎると一気にCMが和風になるよね~
今年のクリスマスイブは、勇気を持って新宿へ行ってみて潔く撃沈した。
彼氏のいる友人Rと一緒にゼミの先生へのプレゼントを購入するためである。
Rの彼氏は仕事でクリスマスイブに会えないらしい。
Rは、高島屋を案内してくれた。
彼氏へのプレゼントを購入するために、この冬に何回も来たのだという。
……彼氏がいるってお金がかかって大変ね。いない方がましよ……←精一杯のつよがり
新宿の街はどこもかしこもイルミネーション、カップル、ジングルベル……
頭がおかしくなりそうなので、おとなしくクリスマスケーキをほおばる私。
私は、家でも半ホールのケーキを食べていた。
そんなの知るかよ!!私と共に生きなさい!!ぜい肉達よ!!
25日は、こちらも潔くバイトにいそしんだ。
スポーツイベントの運営スタッフのバイトなので、基本外にいる。
寒い……クリスマス寒波……
そりゃあ、ラブラブなバカップルにとっては良いでしょうよ。
こんな寒さなんて2人の愛の熱でぽかぽかになるでしょうよ。
こちとら、防寒の役にたちそうなのに形だけのまさに「ぜい肉」を着こんでいるっていうのに、寒すぎるぜ、ロンリネス…
しかし、そんな私も夜には予定が…ポッ
シフト提出の際、「すみません、予定があるので25日は16時まででお願いします」
と申告すると、社員さん、チーフは「強がらなくていいんだよ」と言ってきた。
いや、本当に予定がありますからぁ!と言ってやってきたのは
「バレエコンサート せむしの仔馬」
である。私の普段レッスンを受けているH先生が出演するので応援に参上つかまつった。
もうひとつの目的は、アレクサンドル・ブーベル先生を一目拝見するためである。
この公演の主人公、ブーベル先生は今から約2年前に3日間の集中レッスンを受けたことがある先生だ。かの有名な熊川哲也率いるKバレエの元メンバーで、今はフリーダンサーとして活躍している。
私が受けたレッスンで、ブーベル先生は、カタコトな日本語で
「紫苑ちゃん、それ違うヨ」と言いながら手をつないで一緒にステップを踏んでくれた。
先生の手は、少し湿っていて暖かくて、歩幅も違うしジャンプの高さも比べ物にならないほどへたっぴな私のステップをもっと高みに導いてくれるようだった。その優しさは衝撃的だった。
それから、私はブーベル先生の大ファンだ。
「紫苑ちゃん、バレエ好きですカ?楽しく踊ることが一番うまくなるのデス」
そう言った先生の言葉は今でも忘れられない。
しかし、この「せむしの仔馬」という話、私はあまり好きではない。
おバカなイワン君が、畑を荒らす綺麗な馬を捕まえる。綺麗な馬は、自由にしてくれたら、私の産んだ馬をあなたに差し上げます。とイワン君に言う。イワン君は綺麗な馬を自由にし、いつの間にやら生れた背中にコブのある仔馬を手に入れる。この仔馬は、魔法が使えるらしく王様に気に入られる。王様は、イワン君に「太陽の子供で月の姉妹」の女を連れてこいと命じる。イワン君は、仔馬の力で女を手に入れ王様の元へやってくる。王様は女に求婚するが女は「かっこいい男じゃないと嫌だ」という。そして、「この熱湯の入った桶に入ればかっこいい男になれるから入れ」と言う。王様はイワン君に「先に入ってよ」と命じる。イワン君は「はーい」と入りに行く。桶の周りを回る仔馬。するとイワン君はイケメンに早変わり(実際には衣装が派手になる)王様はこれは良い!と自分も入るが二度と出てくることはなかった。イワン君と女は結婚し、幸せに暮らす
めでたし、めでたし
という話だが、女のドSっぷりに脱帽だ。
可憐に舞っているのに、性格はとんでもなく鬼だ。
私は、この手の女は苦手だ。
だから、イワン君と女が2人で仲よさそうに踊っているのを見て、一人心中穏やかでなくなってしまった。
イワン君!!逃げて!!私のもとへ来るのよ!!その女に騙されてはだめ!!
そう思っていた。
そんなこんなで、この忌まわしいクリスマスシーズンを乗り越えた私であったが、ここのところ立て続けにある忘年会のせいで本当に身体が重くてコロコロ具合に拍車がかかっている。
今も、ゼミの4年生メンバーで飲み会をして帰ってきたところで、あまり頭が働いていない。
トリスのハイボールを浴びるように飲み、今世界はきらめいている。
明日になるのが怖いぜ。
あぁ。頭が回る……
明日は何もない一日だが二日酔いのため、機能不全になる予定なので丁度よい。
では、みなさま
アディオス




