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26 今月の標語

今月の標語は「常に脳内で備えろ」です。こんばんは。


今日、学校の昼休みにNちゃんとEちゃんと昼ごはんを食べた。

女子大生の華麗なる昼休みである。

浮いた話のひとつやふたつ、すべきだろうと私は最近の悩みを打ち明けた。


私「最近さ、悩んでてさ」

E「どうした~」

N「Eちゃん、聞いてよ~紫苑ったらまぁた変こと言ってるんだよ」

E「なになに?」

私「最近さぁ、彼氏ができたんだけど、住む次元が違くて…悩んでるんだ。」

E「ふふふ。彼氏!?ジョニー?」

私「違うの。この人。清瀬ハイジ君」

私は携帯で撮影した写真をEちゃんに見せる。


E「!?マンガ!?誰!?」


清瀬ハイジとは、我が心の師匠、三浦しをん様の著作『風が強く吹いている』に出てくる陸上部キャプテンの好青年だ。その小説をもとにして、描かれたマンガの清瀬ハイジを写メっていつでも見られるようにしている。


N「紫苑が写真とってるところ想像できる…ニヤニヤしてさぁ」

私「彼、陸上部なの。でも彼は二次元だから妄想しにくくて…彼を三次元にすると薄っぺらいし、白黒だからさ、いろいろと妄想しにくいんだよねぇ。だから、私が二次元になろうと一生懸命なんだよ」


E「紫苑ちゃんがマンガになるのはいい考えだと思うよ」(女神の微笑み)

N「そんなマンガ破り捨ててやる」(悪魔の微笑み)


私「もう~Nちゃんったら、私たちがラブラブだからって妬かないのー!!私たちの出会い、知りたい?」

N「知りたくない」

E「ふふふ(ハンバーグパクパク)」


私「彼との出会いは、学校の事務室なの。」

N「聞きたくないって言ってるのにー」

E「…ふふ」


私「ハイジ…あ、彼がね、陸上部の助成金の申請に来ていて、私は彼の後に欠席届けを取りに行くの。そうしたら、事務員の人が、もう遅いから、女の子を一人で帰らせるような野暮なことはしないでね、清瀬君って言って、彼が私のことを送ってくれることになったの」


N「うわ~ベタ~」


私「それで、名前はなんですか?あ、咲良紫苑です。あなたは?あ、俺、清瀬ハイジ。とかぎこちない会話をしながら夜道を帰る。そして、なんと、私の住むアパートの隣にハイジも住んでることがわかる」


N「だから、ベタだって!」

私「(無視)そして、それからというもの、彼のジョッグに付き合う。自転車で。彼は、箱根駅伝を目指しているんだけど、足を痛めてるから、私は心配なの。でも、彼は優しさの中にほんのちょこっと悲しみをこめた笑顔で大丈夫だ。って言うの。その姿に、あれ?なんか…ここ(心臓)が痛い…みたいな。」


Nは冷たい目。Eは相変わらず笑顔…の中に紫苑ちゃんったらまた…という表情が見え隠れ。でもなんだかんだで暖かく話を聞いてくれる2人。


私「箱根駅伝の予選会、ハイジはかなりの好成績で走り終えるんだけど、足に違和感があったみたいで、私はすぐに気がついた。ハイジ…もしかして…足…って言う。ハイジは大丈夫だって、心配すんなって言って私の頭をポンっと…」


N「ぎゃぁ」


私「その時私は気づくのね、あ、私ハイジが好きだって…そうしたら、ハイジが急に真面目な顔して紫苑、俺は君のために箱根を走るよって」


N「なーんでいきなり!?」

Eは爆笑


私「そして、付き合うことになる。だから、今付き合い始めてまだ1週間もたっていないんだぁ」

箱根駅伝の予選会は、先週の土曜日に行われた。ハイジの通う大学は「寛政大学」という架空の大学だが、私の脳内では私も寛政大学に通っていて、今3人がいる場所も寛政大学なのである。


私「でもね、私、妊娠したみたい。ほら、おなかがパンパン。名前はもう決めてあるの。女の子だったらクララ、男の子だったらペーターよ。ハイジの子供だから。」


E「ジョニーの時は紫苑ちゃん、5つ子孕んだよね。」

私「そうね…そんなこともあったね。女の子の双子だったらどうしよう」

E「クララとアルプスでいいんじゃん?」

私「そうね、そうしましょう」


N「でもさ、三次元と二次元の子でしょ?どうすんの!?半分ペラペラで生れてきちゃったら?頭がペラペラで身体が立体とか、気持ち悪いよ!」

私「確かに!!頭が立体で身体がペラペラだったらもっとやだ!」

E「一生首が据わらないね!!」

私「でも、大丈夫。ハイジと私の子だもん」

N「いや、それは今食べたお弁当と菓子パンの存在が大きいと思う…」


大丈夫、私とハイジの愛は次元だって超えられる!!

どんな子供が生まれてきても愛していけるわ!!

なんてったって、今月の標語は「常に脳内で備えろ」だもの。

ペラペラの子供を育てる準備は万端よ!



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