11 この女は本当に賢いのか。
前期のテストが終わったら、たくさん更新するぜよ。
そう思っていたのに、いざ終わってみると、完全に燃え尽きシンドロームな私。
テスト中はあんなに書きたいネタがあったのにも関わらず、もうすっかり何も思い出せない若年性アルツハイマーな私。
だから、怒涛のこの7月を丁寧に振り返ってキオクを呼び起こそうという試み。
題して『忘れ去られたキオクを呼びさませ!!目覚める時は今なんだ!!大作戦』
その結果、友人Mに教えてもらったある童話のことを思い出した。
確か題名は
『賢い女』
3人姉妹の長女と次女が悪魔にとらわれてしまう。
彼女たちを救うため、三女は悪魔の城に赴く。
そして悪魔の信頼をかう。
三女は悪魔に
「お母さんに届けものがしたい」と言った。
悪魔は快くそれを引き受ける。
三女が用意したものは大きな袋に長女を入れたものであった。
三女は袋の中の長女に、中身を見られそうになったら、「私は見ています」とつぶやくように、言った。
そして悪魔には「この袋の中身は絶対に見ないでください。私はあなたのことを見ていますよ」
とつげて、その袋を悪魔に託した。
悪魔は三女の母親の住む家へと向かう。
やけに重いなぁと思い、袋の中を見ようとすると、
「私は見ています」
という声が聞こえてくる。
そして悪魔は中を見ることなく長女を母親の元へ届ける。
同じようにして次女も助けた。
そして最後に自分が脱出するため、
悪魔にこう言う。
「お母さんに今日も届けてもらいたいものがあります。しかし、私は風邪をひいてしましました。だから、私はベッドで寝ていると思いますが、構わず袋を持って行ってください。決して中は見ないでください」
長女は急いで自分の部屋に戻り、袋の中に入り、悪魔が荷物を取りに来るのを待った。
ベッドには藁を詰めて、寝ているように見せかけた。
悪魔は袋を持ち、母親の元へと向かう。
今日の荷物もやけに重いな
そう思い、中を見ようとすると今日もまた、「わたしは見ています」という声が聞こえてくる。
そして悪魔はふぅとため息をつくと
「全く、あの子には敵わないな。本当に私のことを見ている気がするよ。」
とつぶやき、家に向かって再び歩き始めた。
そして家の前に来ると母親が悪魔のことを待っていた。
そしてその袋を受け取った。
悪魔に少し、休んでいきますか?
と母は尋ねると、悪魔は
「城で、三女が風邪をひいて寝込んでいるのだ。だから俺はもう帰る。」
そう言い、城へ戻って行った。
三女は袋から出ると、家の前に大きな十字架を建て、二度と悪魔がこの家に近付けないようにしましたとさ。
おしまい。
三女!!
お前は馬鹿だ!!
悪魔は良い男ではないか!!!
悪魔は最高じゃないか!!!
なんてもったいないことを!!
かなり三女のことを大事にしていると思うのは私だけか?
おーもったいなっ!!
「城で、三女が風邪をひいて寝込んでいるのだ。だから俺はもう帰る。」
その一言を袋の中で聞いていた三女は、かすかに胸が痛むのを感じる。
袋を開け、久しぶりに見る三女に母と2人の姉は安心して涙を流す。
その夜、三女はずっと悪魔のことを考えていた。
私があの城からいなくなったことを、悪魔はどう思うのだろう。
一人、さびしく過ごすのかしら。
隣には娘に囲まれて眠る母。
お母さんには姉さん達がいる。
でも、悪魔には…
そう思うと三女は悪魔の城の方へ駈け出していた。
あの人を一人になんてできないわ!!
悪魔の部屋に行くと、そこには横たわる悪魔の姿があった。
「あなた…」
三女は悪魔の方へ近寄り、悪魔の顔を見ると頬を一筋の赤い涙がつたっていた。
「ごめんなさい…」
三女は悪魔を抱きしめる。
すると悪魔はうっすらと目を開け、三女の抱擁にこたえる。
「おかえり」
そうつぶやき三女に口づけた。
こういうラストが良かった。
お久しゅうございます。
とうとう夏休みに突入しました。
これからは、たくさん更新できるよう、がんばります!!




