Start007 アンバランスからの脱出
「未来の恵美」・腐葉土「大地の恵み」は、予想を超える人気商品となり、都食品は空前の好況を迎えていた。
しかしその裏で生産体制が需要に追い付かず社員の残業が増加すると共に社員の体調にも変化が現れダブルで深刻な問題が浮上していた。
注文殺到する一方で商品不足で顧客からのクレームが増加、体調不良の社員の増加も重なり、ピンチに陥る。
商品不足を機に一旦、期間限定に踏み切り、その後クレーム対応の処理を行った。
それでも、製造ラインはフル稼働していた。生産ラインの増強・流通の整備・原材料の安定供給確保に追われる毎日を送っていた。
効率化を図るため、自動化設備の導入と他の企業との連携も視野に取り入れ、生産委託をする方向性も、一つの案として、連携企業を探し始める。
大吾を含め、会議を重ね、地域活性化を目指し、自治体・農協団体との連携を強化し繋がりを構築していくこととなった。
様々な困難に遭遇しては乗り越えながらアンバランスだった需要と供給からの脱出の道は開けたのだ。
再生腐葉土組合の活動は着実に成果を徐々に上げ始め、高質な再生腐葉土は地元農家から高い評価を得る。
組合の活動は地域経済の活性化にも貢献し、地域住民の生活にも明るい兆しを与えるきっかけとなる。
そんな中新たなビジネスチャンスが都本食品に到来するのだった。