Start012 挑戦の進行形・・・(最終話)
ナチュリーノは人気商品になった。
そして、海外からのオファーがあり、返事は保留にする。
話し合いをした。
久美「海外オファー、受けるか、受けないか?」
真剣な表情でたずねた。
大吾は言葉を詰まらせゆっくりと口を開いた。
大吾「確かに大きなチャンス・・・でも、このまま海外に拠点を移してしまうと今まで積み上げてきた、地域の繋がりが崩れてしまうきがする。この土地でこの地域の人たちと一緒に未来を大きくしていきたい」
大吾の言葉に深くうなずく。
海外進出は魅力、しかし、莫大な資金と世界市場を見ることになる。課題が大きすぎる。
久美「ありがとう、海外進出は、今は見送ろう。この地域でもっと大きなこと、で成功を遂げてからでも遅くない。」
海外オファーを断った。
そして地元を大切にし、学校や、施設などへ、提供することを目標にする。
大豆小麦粉ができたなら、大豆そば麵、という、アイデアがひらめいた。
開発までに、数年の歳月を経て、完成。
聞いたことも、見たこともない。存在がないところからのスタートだったので、完成したときには、嬉しさにあふれていた。
学校や施設を訪問、試食イベントなどで、"大豆そば麵"の存在は少しずつ、認識され、気が付けば、給食などの人気メニューに含まれていた。
都本食品は、大きな成長をしつづけているのである。