Start011 共同開発"ナチュリーノ"
気が付けば1年が経過していた。都本食品の売り上げは、順調。
再生腐葉土も、回収される土も順調にサイクルしていた。
ロールパン、やっと完成した。店で売るのではなくスーパーなどに卸すという、形式にした。商品の種類を増やす予定はしていないからだ。
大豆ロールパン、商品名に悩んだ末、ありのままの名前に決めたのだ。
数量限定で、試食販売を取り入れ、スーパーで、販売していった。
少しずつその噂が広まり、人気が高まった。
そして、いろんな話が舞い込んできたのだった。久美は混乱してしまう。
冷凍食品会社からのコラボ、そして、お客様からの手紙の中には、大豆そばという、言葉が目に留まったのだ。
可能性があることばかりで、ドキドキ、ワクワクする反面、不安が押し寄せていたのだ。大吾に相談する。
大吾「順番に進めていこう、そしたら、不安など消えていく」
そんな言葉を投げかけられた、久美は安心を感じた。
久美「ありがとう」
大吾「どちらからやりたいかを決めて進めよう。」
ベリーイートは、まだ、あまり知られていない会社だ。だからこそ、共同開発したいと思ったのだ。そして、企画のテーマが、"自然解凍で食べられる商品"
「ナチュリーノ」シリーズ
そして、共同開発を進ませた。試食は都本食品、組合、ベリーイートの従業員で行い、アンケートや改善などを重ね続ける。
完成にたどり着く。
ナチュリーノ炊き込みご飯を完成させた。