表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/32

第1話

 最果ての地にて――

「魔王めっ、これで終わりだっ! グランドクロスっ!!」

「わ、我が人間ごときにやられて、たまる、ぐ、ぐおぉぉぉぁぁぁーっ……!」

 ――この世界に数百年もの間、恐怖の象徴として君臨していた魔王が人間の勇者によって退治された。

 これにより、魔王の魔力で創り出されていた魔物たちはすべて消滅した。

 人間たちは歓喜し、世界には再び平和がもたらされた。

 しかし魔王が死んでもなお、一人の魔族だけは生きながらえていた。

 その魔族の名はベリアル。

 彼は魔王の忠実な右腕だった男だ。

 彼だけはほかの魔物たちとは違い、魔王の魔力で生み出されたわけではなかったので、魔王が消え去った中でも生きていたのだった。

「ゆ、勇者の奴、魔王様をよくも……」

 ベリアルは、勇者の攻撃の余波を受けてボロボロになった体を再生させると、勇者に復讐をするため最果ての地を旅立つことにした。

 だがその矢先、ベリアルの目の前に黒い球体が突如として現れた。

「な、なんだこれは……?」

 不思議に思ったベリアルはそれに手を伸ばしてみた。

 すると、

「うおっ!? な、なんだっ! 吸い込まれるっ……!」

 ベリアルの体は、黒い球体の中へと飲み込まれてしまったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ