駅ビルを奔走して時間を巻き戻す夢
「8番出口」が流行ってるからか、駅の夢を見た。
高校や各種商業施設が直結した、工事前の新宿駅の東側らへんのような意匠の駅。
その多目的ホールで文化祭のステージの予選の歌を披露した。ひどい緊張で声が裏返りまくり、歌詞は飛び、聞けたもんじゃないと自覚しながらの歌唱。曲が終わるのを待たずに舞台袖に駆け、駅のエスカレーターをやみくもに乗り継ぎ、見当たり次第に自動ドアをくぐる。
そうすることで時間が巻き戻せることを確信していた。私はあのステージで全力を出し切りスカウトされなくてはいけない。途中、手芸屋やアクセサリー屋に寄ってアイドルのような衣装にアップデートしていった。先刻のカスステージを観ていた軽音楽部のバンド連中や先生とすれ違い、呆れた目を向けられる。早く戻ってやり直さなくては。しかしいくら歩けども走れども戻れはしない。いつしか景色はシャッターと白い壁まみれで、照明は徐々に落とされ、往来は減り、帰りの電車に乗る以外の選択肢がないことを暗に告げている。諦めきれず階段を駆け改札を抜け自動ドアをこじ開け、知らない方向に歩き続ける。
気がつくと見覚えのある列にならんでいた。
ステージの待機列だ。
ハチャメチャに動き回ってまたここにたどり着いたか、思惑通りに時間が巻き戻ったのか定かではない。今できることは、登壇前のエントリー者確認の順番が来る前に、脳内リハーサルをすることだけである。
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起きて気づいたが、かなり動き回って屋外が一瞬も見えなかったの怖
夢なので流行りものとかすぐ影響する