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変異体 人
僕を生んだのは、いや
僕たちを生んだのは、異世界での感情だ、
僕は「嫉妬」という感情から生まれたらしい、妬んで、妬いて
アイツになりたい、あぁ生きたいと思うことで
その者が死んだとき、相手の性質を七割もらい受ける
自分の要素を三割残して
僕の本質は嫉妬であるから、心に触れたものすべてに嫉妬する
そんな自分がいやだいやでしょうがない
死のうと思っても、感情から生まれた
死者は不死身だそうだ
相手の命を奪うことしかできない僕に、一つ
役割を持たされた、デイステルアルタ、彼の死体を食べることを許された者たちを
管理する仕事だそうだ
彼はこの世界に法則を説きルールを作った
この世界で最も偉く賢い者
「どうしたら死ねるんだい?」
彼に訪ねた