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リュウの街  作者: 稲田ざうるす
16/16

変異体 人

僕を生んだのは、いや

僕たちを生んだのは、異世界での感情だ、

僕は「嫉妬」という感情から生まれたらしい、妬んで、妬いて

アイツになりたい、あぁ生きたいと思うことで

その者が死んだとき、相手の性質を七割もらい受ける

自分の要素を三割残して

僕の本質は嫉妬であるから、心に触れたものすべてに嫉妬する

そんな自分がいやだいやでしょうがない

死のうと思っても、感情から生まれた

死者シニモノ)は不死身だそうだ

相手の命を奪うことしかできない僕に、一つ

役割を持たされた、デイステルアルタ、彼の死体を食べることを許された者たちを

管理する仕事だそうだ

彼はこの世界に法則を説きルールを作った

この世界で最も偉く賢いモノ)


「どうしたら死ねるんだい?」


彼に訪ねた

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