表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リュウの街  作者: 稲田ざうるす
15/16

堕転者

異常状態の発生地に近づくほど、暖かく、ほのぼのとした空気が湿気をはらみジメジメとしてきた。

いやぁな感じが当たり一面に広がっている

本能がこれ以上近づくなと言わんばかりに、足は小刻みに動き、歩幅を縮める。


「怖いかい?」


「そ、そりゃあまぁ、こ、怖くないほうが不思議なく、くらいにはな」


リュウが少し方を膨らましながら訪ねてくる


「そんなに僕が心もとないかい?

そりゃぁまぁ死者は降ろされたけどさ、」


その言葉を聞いた瞬間足が止まった


「待て待て!死者の一人じゃなかったのかよ!」


「もちろん僕は死者の一人さ!…元ね、」


死者の一人(シニモノノヒトリ)それは、この世界に法則なるものをもたらした賢者と喚ばれる存在、デイステルアルタットクエタの死体を食べることを許された、四匹の者(その者もデイステルアルタットクエタと呼ばれている)を管理する、賢者に認められた12匹の者達の一人のことを指す。

そして…


「君が行ったんじゃないか!異常気象が発生するのはそのデイなんとかってやつが、四季の実を食べるからだって、自分はその管理者だから、問題ないって!」


リュウは胸を張って答える


「あぁ、元ね!」

そして続ける

「色々あったのさ、僕は長生きだからね…」


どこか遠い目をした気がしたすぐに戻った


「降ろされたのは力不足のせいではないさ、さぁ、行こうか異常気象アレ)が長引くのは厄介だ」


差し出された手を握ると震えが止まるのを感じた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ