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リュウの街  作者: 稲田ざうるす
14/16

デイステイルアルタットクエタ

「というわけさ」


理解できなくても、納得するしかない

分からないことだらけのこの世界にも、「法則」というものはあるらしい

といってもそんな小難しいことではない、どっかの偉い人が言った

こっちの世界と、あっちの世界の関係性みたいなもんのだ。


「つまり…僕がこれまで忘れてたのは…その、こっちで死んじゃったって事なんだな」


リュウの顔が少し曇る

申し訳ない、と下げられた頭を見て、こちらも申し訳なくなった。

そして、少し、怖くなった、こちらの世界にいると、死ぬ可能性があるということだ

向こうの世界も言ってしまえば、いつ死ぬか分からないが

コッチはその比じゃない。

死ぬという漠然とした、曖昧で大きすぎる恐怖にただ立ち尽くし、

リュウに対して、何も言えなかった。


「でもまぁさっきも言ったけど、僕のそばにいればその心配はないよ」


心強いのか心許ないのか、そんな時間に、水を差すような

ゴーン ゴーン ゴーン

と鐘を打つ様な音が響き渡った。


「異常状態か…」


リュウがポツリと呟き、空を見上げる



そして今に至るという経緯だ。

複雑に絡み合った脳内が、色々なことを考えすぎてついには、考えることをやめ、

一つの結論へと、まとまる。


「わかった、行こう」


好奇心を頼りに異常状態の発現地まで足を運ぶ事を決意した。

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