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リュウの街  作者: 稲田ざうるす
13/16

変異体 龍

桑元…

そう呟きながら、考え込む様に顎に拳を当てていると

あぁと言いながら、こちらをまじまじと見てきた。


「リュウカ」


「え?」


突然の言葉に呆然とする


「聞いたこと、触れたこと、話したこと、無いかい?」


その問いかけに頭が痛くなる、思い出した

なんで忘れていたんだ、あんなに、あんなに

想いを寄せていたのに、

忘れるはずもなかった記憶が頭の奥から引き摺り出され

激しい頭痛に囚われる。

少しすると頭痛は引いたが汗が滴る

ついた膝を持ち上げ、深呼吸をして、彼女と見合った。

少し笑うと先に喋り出したのはあっちだった。


「そんなマジマジと見ないでおくれよ。

面白いじゃない、僕の名前はリュウ高位列の二番目さ」


リュウ?龍?竜?

思考が絡み合って 分からない が加速していく

憶測や仮説が独り歩きして、考えて考えて

面倒だ、考えるのを辞めた。

そんな清々しいほどにボケっとした顔を見て、リュウが笑った。

まぁ分かった事と言えば、一人称が私ではなく、僕だったので、男なのか…一応、多分。


「まぁ理解に苦しむのも、分からなくはないよ、

君は異世界人だもんね、説明ならするよ。

聞くかい?」


その場でちょこんと正座し、頷いた。

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