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アナザー・リバース ~未来への復讐~  作者: 峪房四季
Scene2 盲目な正義
20/138

scene2-9 新たな地獄の窯へ 前編

これまで予約投稿を続けていましたが、やはり決まった時間では

更新しても他の方の更新に埋もれてしまう傾向にあるようなので、

次話からはこれまでの時間から30分少々ズラして手動での投稿に

していこうと思います。


00:00投稿分 → 00:00~00:30の間。

17:00投稿分 → 17:00~17:30の間。


状況次第でまた変わるかもしれませんが、ご了承下さい。

 

「うむ……そうだね。まずはその点から紐解くべきだろう。早速説明に入るが、その前に少し君に柔軟な思考を持たせるための〝衝撃〟を与えよう。何しろこれから話す内容は〝そんなことあり得ない!〟なんていちいち反応されていてはなかなか話が進まない。……曉燕、例のモノを起動しろ」


「はい、承知しました」


 良善に促され、隣で曉燕が一歩前に出る。

 何らかの事前説明をして貰うのか、司は顎を引いて曉燕を見た。

 そして、そんな司の視線を確認した曉燕は……。



「〝Arm's(アームズ)〟……セットアップ」



 突然妙な言葉を口走る曉燕。

 するとその一言と同時に彼女の全身が眩い光に包まれてベッド脇に突風が吹き荒れる。


「うッ!?」


 思わず顔を両手で庇う司。

 だが、その不可解な現象はほんの一瞬で収まり、司は恐る恐る閉じていた目を開くと、身体のラインが強調されていた白服姿だった曉燕は、いつの間にか淡い桃色のサイバーチックなボディアーマーを纏っていた。


「え……えぇッ!?」


「君はあの四人の会話を聞いただろう? そして、その中で出て来た〝未来〟という単語を。如何にも、私達は()()()だ。しかし、この時代に生きる君の常識レベルではそんなことは江戸時代の人間にスマホを見せるに等しいカルチャーショックだ。でも、百聞は一見に如かず。見ての通りこれが現実だ。それを今君はしっかり自分の目で見たね?」


「あ、え? ……は、はい」


 確かにトリックや映像技術どうこうでは説明出来ない。

 人の身体が突然発光して室内に突風を吹き荒れ、身動き一つ無く着ている服が一変する。

 アニメの変身シーンの様なモノを肉眼で見るのはまさに〝衝撃〟だった。


「あ、あの……李さん? ち、ちょっと……触ってもいいですか?」


「えッ!? あ、あぅ……は、はい、どうぞ、ご自由に……」


 誤解の無いように言っておかねばならない。

 司は決してやましい気持ちで言った訳ではなく、その突然現れた()()()()()()()を少し触ってみたかっただけだ。


 しかし、一瞬ビクリと動揺した曉燕はほんのり顔を赤らめながらも司の手の届く位置まで歩み寄ると、極めて安直に〝男の子が触りたがる女性の部位〟を想像して、その豊満な胸を突き出して恥ずかしそうに目を閉じた。


「は? ……あッ! いや、違ッ!! そ、そういう意味じゃなくてッ!!」


「……はぁ、席を外そうか?」


「ち、違いますって!!」


 また辛辣な半眼顔で司を見ながら溜息を吐く良善をまくし立て、司は真っ赤な顔を逸らして曉燕の肩の辺りに手を伸ばしそのアーマー部分に軽く触れる。



 ――コンッ、コンッ!



 布で作ったコスプレ衣装という訳ではない。

 材質はさっぱり分からないが、金属的な触感で紛れもなく身を守るための鎧といった感じがした。

 ただの白いスーツがこんな折り畳むことも出来ないモノに一瞬で変わる技術が現代にあるものか。


 疑う余地はない。

 これまでこの謎の集団に関わる中で感じて来た常識の逸脱を改めて目の当たりにし、司は絵空事の様な〝未来からの来訪者〟という存在を認める他無かった。


「うむ、前提の納得はしてくれた様だね。では説明を続けよう。曉燕……まずは君から()()()()()を説明したまえ」


「はい、承知しました」


 良善に促され、立ち上がる膝立ちのまま司を見る曉燕。

 君達とはどういうことか? あの四人のことを聞く上で曉燕も何らかの関係があるのか?


「ご説明致します。まず、御縁様ももうご承知である通り、御縁様が大学で関わっていたあの四人の女は、御縁様に一方的な恨みを持っております。そして、私も以前は御縁様の事を()()()()()()()()()()()()()と思うほど憎んでいた一人でした」


 改まって話が始まると同時に、いきなり頭から氷水を掛けられた様に寒気が走る。

 またなのか? 一体どうして自分はこんなにも他人から恨みを買っている?

 もうこれ以上誰かに存在を否定されるくらいなら、いっそ自分から消えて無くなってしまいたくなる陰鬱な気持ちになるが、そこで曉燕の言葉の中に気になる一節があったことに気付く。


「ん? ……()()()?」


「はい、今の私は御縁様を恨んでなどおりません。それどころか、私はその間違った認識を償いようの無い大罪を持って痛感させられました。故に私は今、良善様の下僕として贖罪の日々を生きております。そして、これからは御縁様におかれましても、どうか私をそのように扱い頂ければと存じます」


 曉燕は左胸に手を添えて深く頭を下げる。

 その表情は胸の内に渦巻く後悔を、自分を貶し落とすことで少しでも懺悔しようとしている様に見えた。


(なんとなく出だしは掴めたけど、これだけだとまだ……)


 曉燕の言葉から察するに、やはり自分には何らかの恨みを向けられる要因があるらしいが、それは誤解であり目の前の曉燕はもうそれに気付いていて、あの四人はまだその誤解に気付いていない。

 であれば、その誤解さえ解いてしまえば、少なくともその殺意の矛先は下がるはず。

 とりあえず一旦の安堵は確保され、さらに詳しく話を進めてもらおうと司は続きを促すが、曉燕は何やら口籠ってしまい、その様子を察した良善が話を引き継ぐ。


「ここからは少し話がややこしいので図解で説明しよう。これを見てくれ」



 ――ヴォン!



 良善が軽く指を振ると、司の目の前にホログラムの青白い半透明の板が浮かび上がる。


「うわぁッ!? え、ちょッ! こ、これ……あ! す、すみません。続けて下さい」


 何処から照射されている様にも見えず、本当に目の前に板が浮いている様な謎技術。

 なるほど確かに、これはある程度〝未来〟というモノを許容していないといちいち驚いてしまい話が進まない。


「フッ、後で他にも色々と見せてあげるから、今はとりあえずその調子で話の内容に意識を向けてくれ。では続けるよ」


 良善は浮かび上がらせたその板を指で突く。

 すると板には良善・紗々羅・曉燕・奏・七緒・真弥・千紗の顔写真が順番に表れて、良善はそれをフリックして左右に振り分けていく。


「私と紗々羅嬢……それと今隣にいる曉燕、そして例の四人は皆未来人だ。それがどれくらい未来かというと今いるこの現代から約千年ほど先になり、我々はその未来で二つの組織に別れて対立していて、別々にこの時代まで来たという構図になっている」


 まるで学校の先生の様に板書を続ける良善。

 そして、左右に振り分け終えた内、良善と紗々羅の顔写真が並んだ場所をクルリと円で覆い、そこにグループ名を示す様に名前が浮かぶ。


「この前に名刺を渡したね? その紙面に書かれていた通り、私と紗々羅嬢は未来にて〝Answers(アンサーズ),Twelve(トゥエルブ)〟という名の組織に籍を置き、ありていに言えば()()()()()()()()()。もちろん……悪い意味でね」


 いきなり胡散臭い話になり始めた。

 しかし、ここもとりあえず司は黙って続きを待つ。


「ちなみに君はゲーム……たとえば銃を構えて敵を撃つ類のモノは好きかい?」


「え? あぁ……ゲーム機本体を持ってたりとかはしませんけど、昔ゲームセンターでちょっとやったことくらいは……」


 唐突な切り出し。

 だが、この状況で無意味な質問をして来るのは不自然だし、何らかの意図があるのだろうと司は率直に回答する。


「それは楽しかったかい?」


「え? えっと……は、はい……まぁ、それなりには」


「そうか……()()()()()()()()()()()()が楽しかったか」


 何やら含みのある言い方に戸惑う司。

 しかし、その表情をすぐさま察した良善は肩をすくめて笑って見せた。


「あぁ、すまない。別に道徳的に責めている訳ではないし、銃を撃つゲームに限定した話ではない。格闘ゲームや戦略シュミレーションゲーム、さらにはファンタジーのRPGなど、現実にはとても真似出来ない様々な〝非現実の刺激〟というモノは、得てして人の好奇心をそそり惹き付けるモノだ。私はとある発明を基にそういう非現実の刺激を現実のモノにして人々を虜にして弄び支配していた」


 イマイチ話の前後を繋げにくくなり分らなくなってきた。


「り、良善さんって、ゲームクリエイターだったってことですか? いや、それで世界征服というのは流石に……」


「フフッ、そうだね。ゲームを作って世界が征服出来る訳はない。さっきも言ったが、私は人々を虜にする非現実の刺激を現実で体感出来る様にしたんだ……()()()()()()()()


 良善の指がホログラムの板のもう片方の塊……奏・七緒・真弥・千紗、そして何故が明らかに良善の側行動しているはずの曉燕を含めた五人の顔写真を囲むもう一つのグループを指差す。


「か、彼女達を……造った?」


「そう、君を殺そうとしているこの四人とここにいる曉燕は、()()()()()()。彼女達の名は――〝デーヴァ〟。私が研究して生み出した特殊な有機機工体(ナノマシン)を体内に有する半人造人間だ」


 未来人らしく話のSF味が強くなって来る。

 そして司の視線は、今まさに「人間ではない」と言い切られてしまった曉燕を見て、良善はそんな司の視線に応える様に曉燕の肩を叩き意図を察した曉燕が頷く。


「たとえば御縁様が敵と銃で撃ち合うゲームがお好きだったとします。ですが、段々と画面越しにコントローラーで操作しての撃ち合いに飽きて来たとして、もっとリアリティを求め現実世界で誰かと本物の銃で撃ち合えますか?」


「え? な、なんですか……そのたとえ? えっと……いや、そんなの無理に決まってるじゃないですか。そもそも銃なんて一般人に手に入る訳ないし、仮に手にしたとしても本物の銃で撃ち合うなんて自分も相手も死ぬかもしれない。そんなの娯楽にならな――」



「私達〝デーヴァ〟がいれば、それを現実で体験出来ます」



「……は?」


 突発的に断言され、司には言っていることの意味がよく理解出来なかった。

 しかし、そのまま曉燕は話を続ける。


「私達の身体の中には、先ほどの説明通り極小の機器……ナノマシンが自己増殖と自己代謝を繰り返して半永久的に存在しています。これは分かりやすく言うなら私達を一種の〝コンピュータ〟にしているとお考え下さい。そして、そんな私達は専用のデバイスを使うことで、そのデバイスを使うお方に身体の所有権を完全に譲渡してしまいます。ですので、御縁様がそのデバイスを使い私の身体に意識をダイブさせると、私の身体はその時点で御縁様の物になります。指一本動かすのもまるで自分の指を動かす様に完全に私を操作出来るのです」


 操作? 目の前にいる曉燕を? 自分が?

 まだ理解が及ばないが、次第に司の中でこの話の先の雲行きが怪しくなって来ているのは察した。


「そして、その自分の身体の様に操作出来る私の身体で、御縁様は何でもすることが出来ます。用意出来れば本物の銃で好きなだけ撃ち合いも出来ます。弾が当たれば血が飛び、骨が折れたら動かせなくなったり、それはまさに大迫力の没入感。もちろん、痛覚のフィードバックは調整出来ますし、実際に本当の御縁様のお身体に傷が付くことはありません。あぁ、もし仮に御縁様が「死ぬか生きるかの命懸けな状況を味わいたい」タイプならその辺もお任せ下さい。ダメージを受ける度に私が代わりに悲鳴を上げ、代わりに苦しみ、代わりに死にます。その後すぐに蘇生器に入れて頂ければ大抵は助かりますので再利用も可能です」


 微笑を浮かべながら、まるで自分を商品の様にプレゼンして来る曉燕の表情に、司はゾッと身震いする。

 だが、それは確かに凄まじいのかもしれない。

 自分の身体の様に自在に操れる他人の身体で何でも好きな事が出来る。命の危険に晒される様なことでも〝スリリング〟の一言で済んでしまい、仲間内で集まって楽しく殺し合いなども出来てしまえる。

 無論、狂気の沙汰に他ならないが、未来での価値観は司に図れるモノではない。


「人の刺激への欲求は際限がない。実際に実感出来ないモノは無いも同然。私がとある男の発案で作った彼女達は、未来において大人気の娯楽装置だったんだよ」


「はい、それに私達は人造人間ですので人権もありませんから、いくらでも使い捨てにして頂いて結構でした。倫理的な問題も暗黙の了解です。先ほどのゲームのたとえはあくまで一例。私達には他にも様々な使()()()がありましたので、人間間での犯罪は極端に減少しました。わざわざ人権のある者に手を出さなくともどんな仕打ちをしても一切罪にならない私達がいるんですから、よほど直接的な理由が無い限り人々が一線を越えなくなるのは当然です」


「その通り、彼女達は自分にもなるし、調整した思考プログラムを入れれば任意の他人にもなる。未来の人々は彼女達を〝アナザー〟(もう一人の存在)として思うがまま存分消費していたのさ」


 罪悪感の欠片も無く笑って見せる良善。

 自分のことなのにまるで気にする様子もない曉燕。

 そして、さらに話はいよいよ核心に迫る。


「だが、私達は何もそんなクリエイター的に世界を席巻していた訳ではない。これでも所詮は表向き。我ら〝Answers,Twelve〟は、その技術で生命活動が止まるまで延々と戦い続けられる絶対服従の私設軍隊を有していた。確か一番多い時で二億人弱はいたかな? それが全世界で民間人に扮するプログラムをインプットして待機させてあった。そして有事の際には戦闘プログラムに切り替えていつでも死ぬまで戦う戦闘員に早変わり。当然、国家規模ですら逆らえるはずもない。これが我々がたった十二人で世界を支配していた要因だ」


「…………」


 司は誤解していた。

 正直、この男は悪に手を染めているが割と良識的な面も備えているんだと思っていた。

 しかし、そんなことはない。この男は間違いなく人々から忌み嫌われ憎悪を向けられて当然の悪辣の権化だ。そして、ここまで説明されると司の中で一つの仮説が思い浮かぶ。


「あの、ひょっとしてなんですけど……そのデーヴァって、誰かに身体を乗っ取られた時、自分の人格は?」


 それは何の確信も無く、あくまで今目の前にいる曉燕にはちゃんと固有の人格がある様に見えたからこその質問。だが、そんな司の言葉に何故か良善はとても嬉しそうな顔をした。


「いい読みだ、御縁君。いかにもその通り。先ほど言った私にデーヴァを作るよう発案したとある男は生粋の変態でね。他人が絶望して苦しんでいる姿を見たり、他人に殺したいほど憎まれるのが大好きで仕方ない奴だったんだ。だから私がデーヴァを設計していた時も〝ただの肉の入れ物にはするな〟〝しっかりと固有の人格を持たせろ〟と、まぁ酷く効率の悪い要求をして来た。だからデーヴァは身体を支配されている時に本人の人格は頭の中にある牢屋の様な意識空間に閉じ込められる様な設計にしてある。その辺本人的にはどんな感じだい?」


「そうですね……話によるとデーヴァそれぞれで微妙に感覚は違うらしいのですが、私の場合は両手足を縛り引かれて、何も無い真っ暗な空間で大の字に吊るし上げられる様な感覚でした。ただ、操られる自分の身体の感覚は鮮明に感じ取れてたので、私の身体で他人が――――」


 良善と曉燕の世間話の様な悍ましい会話はもう聞くに堪えなかった。

 あの四人が憎悪を募らせていた理由もここまでで十分過ぎるほどに理解出来た。

 あの人格を疑うレベルの罵詈雑言も、そんな過去を背負っていたとなれば決して性格が破綻しているのではなく致し方無いことにさえ思える。

 しかし……。


「あの……も、もういいです。なんていうか、あの四人のボロクソな言動も納得出来ました。ただ、あれって……本来、良善さんへ向くべきモノだったんじゃないですか?」


 司の中で目の前の男が稀代の外道であることは確定した。

 そのせいか少し眼差しが辛辣になってしまうが、良善は特に気にする様子も見せず笑みを浮かべている。


「フフッ、もちろん。彼女達が殺したいのは君だけではなく当然私のことも虐殺対象さ。君がまだ見てないだけで実は先ほど少し会話をしたんだが、それはそれは辛辣な呪詛を怒鳴り付けられたよ。ただ……言っただろう? 私はデーヴァを()()()()()()()で作ったと。だが、そうしてデーヴァを造り続けていたある日、一人の〝不良品〟が出来てしまったんだ」


 司の脳裏にコンベアでライン作業に人型をした物体を組み立てていくおぞましい光景が想像される。

 そして、その人型が完成して検品されていく中で弾かれた一人が突然目を見開く恐ろしい図。


「私の悪い癖なんだが、一度完成してしまった物にはすぐに飽きる質でね。設計図を渡してあとは他のメンバーに好きな様にやらせていたんだが、その不良品は体内にナノマシンを有していながら外部からの影響を一切受けなかったんだ。しかもその不良品は自分のその欠陥部分の構造を理解し、周りのデーヴァ達も同じように外部操作を受け付けない様に改変してしまった。結果、全デーヴァによる大反乱が起きた訳だ」


 両手を上げて「あの時は参ったよ」と苦笑する良善。

 悪いが司の中では因果応報だとしか思えなかった。


「そんなこんなで自由を手にしたデーヴァ達は、人々に自分達はただナノマシンで制御されていただけで実際はほぼ普通の人間と大差ない存在だということを暴露した。もちろん世界は大混乱に陥り、彼女達はその混乱に乗じて自分達だけの国家まで作り上げて、我ら〝Answers,Twelve〟やその傘下の構成員達も一人残らず復讐の対象にするんだが、やはりその中でも特に中核を担っていた副首領である私と首領が彼女達の最優先のターゲット。そして……」



「その男の名は――御縁(みえにし)達真(たつま)。〝Answers,Twelve〟の創設者にして……君の()()だ」


「…………」


 真っ直ぐに指を差し向けられたが、司にはやはりまるで理解出来なかった…………。


読んで頂き、ありがとうございます!

投稿間隔に関しては、Twitterなどで

告知してます。良ければ覗いてみて下さい!


峪房四季 @nastyheroine

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