或る体験談
今日は幽霊を6年もやっているというGさんに生前のお話を伺った。
これはGさんが実際に体験した話である。
その日Gさんはご飯を食べるため、ある場所へと向かっていた。いつも行くところがあるのだ。もはや常連と言ってもいいだろう。
そんなGさんだったが、歩いている途中でふと違和感を覚えた。急に暗くなったのだ。上を見てみると、巨人が立っていた。
巨人は武器を振り回し、Gさんを追いかけた。避けながら逃げ回っていたGさんは、数メートル先に小屋を見つけた。
必死の思いで小屋に逃げ込んだGさんは、しばらくそこで休んだそうだ。
その後再び歩き出そうとしたGさんだったが、なんと、足が動かない。ネバネバしたものが足に絡みついてくる。どれだけ頑張っても離れない。
そうこうしているうちに腹が減り、体力は尽き、Gさんはそのままそこで生涯を終えたのだという。