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“愛”という名の未知なる遭遇!

作者: 七瀬
掲載日:2022/02/04








私は今まで男性を心から好きになったことがない。

私の父親は私に、【躾】と言って暴力を振るう父親だった。

だからどちらかと言えば? 私は“男性恐怖症”なんじゃないかと思う。

男性を目の前にすると、硬直するというか、尋常じゃない汗をかく。

言葉が何も出てこない、“怖い”とういう感情が頭の中を埋め尽くす。

相手の男性も私に気を遣って、いろいろ話しかけてくれるのだけど...。

私は返しも出来ないほど緊張していて、口の中がカラカラに乾いて声に

ならないでいると、相手の男性も私に話しかけるのを諦めて何処かに行っ

てしまう。




・・・だから当然なのだけど、“恋愛に発展する事はない。”

私ももう直ぐ、30歳になる。

結婚適齢期に入っている歳だ。

希望がないと分かっていても、どこかでまだ【結婚】という二文字が

頭の片隅に残っている。

いつか、ステキな男性ひとと巡り合いたい!

そんな淡い夢を見ている私は乙女なのだろうか。









 *






・・・あれから1年の月日が過ぎて行った。

何の発展もなく、無駄に時間が刻まれていく。

私は相変わらず、男性ひとと話す事が苦手だ!

まともに会話も出来ない。





そんなある日、私の職場にステキな男性ひとが入ってきた。

彼の名前は、久石尋 34歳 独身 半年前に彼女と別れたらしい。

彼は凄く心がキレイな男性ひとで、こんな私にもとっても優しい。

根気強く私に話しかけてくれる。

私が緊張シーで、話すのが苦手な女の子だと認識してくれている。

だから私が何か話すまで彼はひたすら待っていてくれるのだ。

きっと次の言葉を彼も私に話したいはずなのに黙って私が話し出すの

を待っててくれる。

勿論、緊張するのだけど? 彼のその優しさに応えたい!

だから震える声で、ゆっくりだけど彼に伝える事が出来るようになった。

彼も私と話す事が“楽しい”と言ってくれる。




こういう事もあって、少しづつだけど、、、?

私は他の男性社員の人達とも、話せるようになっていった。

だけど、私にとって“彼”は特別な人に変わる。

ひょっとして、これが! “恋”なのか?

私は彼にときめいている。

そんな私の心を彼は知らない。

でも? 知らないから彼は自然に私に話しかけてくれる。

私は毎日、彼に癒されていた。







 *






でも? 彼に近づく魔の手があった。

うちの会社で一番キレイと言われている女性ひとが彼に言い寄る。

彼は優しいから彼女とも自然に話をする。

そんなふたりの姿をたまたま見かけた私は、フツフツと何か熱いモノ

が込み上げてきた。



これは、ひょっとして?

“愛”という名の未知なる遭遇なのか!?


私は私の中にこんな感情があったんだと驚いた!

彼を他の女性ひとに取られたくないという感情。

彼は、私だけのモノであってほしい!

今まで、男の人と付き合った事がない私はどうしたらいいのか分からない。

彼にどうしたら? 私の気持ちを分かってもらえるのだろう。

そもそも、【恋愛のはじめ方】が私には分からないのだ。

恋愛の手順があるなら、誰か私に教えて!

その間にも、女性ひとは彼との距離を縮めてくる。

























・・・そんな時だった。



『どうした? 最近、変じゃない?』

『えぇ!? どうして分かったの?』

『“僕はずっと君を見ているからだよ。”』

『・・・・・・』

『“それとね、あの子とは何もないよ。”』

『・・・えぇ!?』

『だって! 気になってたんでしょ!』

『・・・ううん。』

『バカだな~僕はこれからも君だけを見ているから心配しなくていい。』

『うん!』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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