日々是エッセイ【豆まきと銀紙チョコレート】
今日は豆まきで節分で、明日は立春。
「◯さきゆ◯みし」に出てきた、節分の日の鬼やらい を思い出します。あの漫画は、現代の絵巻物なのではないだろうか、うん、そうに違いない(自己完結)
子供の頃の節分に、落花生を投げていた思い出があります。
父親が落花生をなげてくれてそれを子供たちが拾ったりキャッチしたり。
それは最早、大工さんの“たてまい”のような。
とても楽しかったなと思い出しました。
大豆もまいていたと思います。
お面をつくってかぶった記憶もあります。
クレヨンで描いた鬼のお面でした。
クレヨンのにおいがしました。
落花生を子供たちへ、たてまいのように投げていた父でしたが、時々チョコレートも交えて投げていたと思います。
大きめのキスチョコが銀色のアルミホイルのような包み紙で巻いてあってきれいでした。
当時はキスチョコだなんて知りませんので綺麗なチョコだなと思いました。
食べ慣れない風味でおいしいものではありませんでしたが、日本の外のお菓子が珍しくて嬉しかったです。
食べ物を投げるなんていつもはしないし思いもしない。
だけど、この日は特別。
非日常と父親の笑顔と子供たちの野生的な動き(特に私)!を思い出します。
わたしはまるでお猿さんみたいに豆やらチョコやら
を嬉々として拾ってまして、今となっては恥ずかしい気もしますが、まあ…よしとします。
鬼は心の内にあるとか、福は内なら鬼も内だとか、鬼とは歴史上あれなのだとか、それは少しお休みにしてわたしも今日は豆をまきます。
うちの豆はなあ。
フライパンで炒りたてを熱いうちにまくのよ。
ガチンコの豆まき。
鬼やらい。
おもしろいですよ。
翌朝の鳩たちのごちそうになるのも、よいものです。
アマメヒカリ