私の1ページ_8
窓からの朝日に、ガラスのコップが反射している。快晴になりそうだ。娘からガーデンウェディングをやると聞いたとき、まず天気のことを心配したが、娘たちの日頃の行いは良かったらしい。今日はそわそわして、私も夫も朝日と共に起きた。
新郎となる彼を娘が家に連れてきたあと、アルバムを引っ張り出して眺めた。きっとドラマにしたら面白くないような平凡な人生だったけど、夫がそばで私を照らしてくれていたから、こんなにもキラキラと輝いている。
自分と同じように物思いに耽っているのか、隣で既に目を赤くしている夫に微笑む。
「今日までありがとう。おつかれさまです。」
「これからじゃないか。」
夫は耐えられなくなったのか鼻をかみ、部屋にある鏡を覗き込む。
「新郎のところまでエスコートしなくちゃいけないからなぁ。こんな顔じゃ情けないなぁ」
式での役目にすっかり気を取られて勘違いしているようだが、別に構わない。
これからもどうぞよろしくね。