てるてる坊主
かんかんとシャッター越しに叩きつけるような音がなっている。その前には真新しいてるてる坊主がぶらさがっていた。その前に彼女はが座り込んでいる。危ないぞ、といっても下がる気配はない。仕方がないので放っておいてる。
しかしこうしてみると本当にやることがない。危ないので外にも出れないし。
「てるてる坊主、てるぼーず」
彼女はご機嫌そうに歌っていた。
「楽しそうだな」
「うん。ひょうの日はたのしい」
「どうして」
不思議に思い尋ねると彼女は言った。
「晴れるのを待つのが楽しいの」