就職面接2
時間は朝の5時。
クローゼットに眠っているスーツと白のシャツを出していました。
やっぱり少ししわになっているな。
何年も来ていないスーツはすこしくたびれています。
もう着る事もないと思っていた洋服ですが、
捨てなくてよかった。
今日は久しぶりの仕事ですよ。
短時間だけれども私に協力してね。
そういうと私は洋服の手入れをしました。
スーツには丁寧にブラシをかけて、
白のシャツは霧吹きをかけてアイロンをしました。
後は出陣の時間まで待機してもらいます。
そんな事をしていたら子供達もおきだしました。
「ママなにしてるの、おきたらいないから探したよ。」
「ごめんなさい。ママね今日はお仕事の面接にいくからお洋服を出していたの。」
「ママ、お仕事するの」
「そうよ、ママはお仕事するのよ」
「さあ、この話はここまでにして朝ごはんの支度しようね。」
これからの仕事と保育園の入園のめどが立てば子供達にもきちんと報告をしないとな。
そんな事を考えながら朝の子供の準備と洗濯と掃除をしていたら面接の準備をする時間。
夫は午前中休みだから遅くまで寝ています。
少しイライラしながらも子供の面倒をみてもらわないといけないので、
おこして私は出かける事にしました。
スーツだけではまだ寒い季節、
心も冷えた朝に私は1人出かけました。
1つ目の面接はスーパー、もちろん面接はスーパーの店舗、
業種はレジ。
「本日面接をお願いしております川本です。」
そういうと簡単な筆記試験と店長さんとの面接をして20程度で完了。
マニュアルどおりの面接といった感じでした。
2つ目の面接は製造業の事務所、業種は一般事務
「本日面接をお願いしております川本です。」
そういうと簡単な筆記試験と店長さんとの面接をして20程度で完了。
マニュアルどおりの面接といった感じでした。
どちらもマニュアルどおりでびっくりしました。
どちらも人柄を見るだけのような面接でした。
そんな面接でしたが緊張してしまっていたのか帰りの車の中では泣いていました。
涙だけが流れる感じでした。
私にとってこれからの生活を決める大事な面接。
うかるといいな。
心からそう思うのでしたが、
今は早く子供たちの待つ家に帰らないといけません。
子供たちがまつ家に。
私が頑張る事で子供の幸せな将来をつくる事ができる。
そう思うだけで私はとっても幸せになります。
早く帰ろう。
私のかわいい子供のもとに。
大好きな子供のもとに。