就職面接
「求人広告を見てお電話しました。面接をお願いしたいのですが。」
何も考えないで電話してしまっていました。
面接日は明日の午前中に2件
子供の預け先は決まっています。
旦那です。
事態は急をようします。
私が働かないと生きてはいけません。
仕事がないと保育所の申込みもできません。
面接の日が決まってからすぐに旦那に電話しました。
「わたし、明日の午前中に仕事の面接だから子供の面倒を午前中だけみて。」
「そんな急に言われても休めないよ。」
「何が何でも休んで、仕事の面接にいかないと生きていけない。」
「わかった。」
「ありがとう。」
そういうと電話がきれていたが、
電話の受話器を持ちながら涙がながれてきた。
これで子供の預け先は決まった。
仕事の面接もとにかく決まった。
面接が決まっただけなのに、
これからの生活の光が少し見えただけなのに、
叫ぶように泣きだしてしまった。
これからの家計の不安、育児の不安、新しい仕事の不安、
不安ばかりで私はこれから上手くやっていけるのか。
こんな人生を歩む事になった悔しさもあり涙は止まることなく、
気持ちが落ち着く迄、ないていました。
けれども泣いている時間は私には今日もありません。
泣いているそばで、娘が泣くのです。
おっぱいが欲しいって。
何もしらない娘は時間になると私の胸におっぱいを吸いにきます。
「ごめんね、おなかすいたね。」
「もう少ししたらお兄ちゃん迎えにいこうね。」
娘をあやしながら、
私はまた言い聞かせます。
母になった自分に。
私に泣いている時間はない。
自分が産んだ子供を守らないと。
娘に食事をとらせて、息子を幼稚園に迎えに行き、
あわてて帰ってきた私が今日は絶対にしなければならない事があります。
履歴書作成です。
この書類作成のためには子供を2人ともすぐに、
お昼寝タイムに突入させなければいけません。
「ママ、ご飯食べたらなんだか眠くなっちゃった。みんなで少しお昼寝しよう。」
この言葉と布団に入れば大体はねてしまいます。
ごめんね。
ママはこれから書き物をしないといけないの。
子供を寝かしつけたら私は近くのコンビニに履歴書を買いに走りました。
仕事の面接に必要な物は履歴書、履歴書を美しく書き上げるのです。
子供を出産の為に前の仕事は辞めてからブランクは4年ありますが、
履歴書と職務経歴書の書き方はまだ覚えています。
けれど、書き方に不安があるので早速、
インターネットや昔のビジネス書籍を参考に履歴書を10部作成しました。
書類にかけた時間は2時間。
気が付けば夕方の4時、字を書いていた右手は少し痛くなっていました。
それでも10部もあれば明日の仕事の面接に落ちても次がある。
何が何でも仕事にありついてみせる。
今の私には選択肢はありません。
とにかく仕事を探して働いて、自分で収入をえて生活を安定させること。
そうする事で少しでも心が安定する生活がおくれるようになる。
まずはここから始める。
ここから始めてみる。
そんな気持ちで面接に望む事にしました。