バカらしい人生
私の今までの人生を語ればなんてつまらない人生だって言われそう。
それが一番怖かった。
ううん。
今でも怖いです。
自分でも知っているし、
自分で知っているから一番怖い。
自分の人生が不思議でたまらなくなる。
なんでこんなことしてんだろ。
大切な自分の人生なのに何をしてるんだろうって。
そうしっているから、たちが悪い。
そんな風に思うのなら行動にうつせばいい。
移せない理由を作ってはただ止まっている。
夫婦なんて名ばかりでもう生きる仲間にすらなれない関係はわかっていた。
家庭を捨てている夫にみじめにすがりついているのは私。
そう私なのです。
これもしっている。
愛していない女性との間にできた子供は愛せない。
だから生活費をいれない生活を平気でできる。
何が悪いってこともわかっているよ。
私がそんな夫を選んだから。
でもねそんな風に思いたくない。
この生活を選んだのは私で、
すべて私の行動でここまできてしまった。
なんて思いたくない。
思いたくないんだ。
一番にわかっている。
今の人生はバカらしいってことくらい。
一緒に協力して生きてくれる仲間がほしい。
見つけるか。
「みつけよう」
そういってみるが、
行動に移せない私がここにいる。
1人で歩いていくことが怖いんだ。
1人で子供を育てるって事が怖いんだ。
必ずしあわせにしてあげないと。
そう思えば思うほどに、
どんな理由であってもね。
夫にいてほしい。
ここまでされて、
未だ私は動けない。
ただのバカなのか・・・
ちがうよ。
怖がりなんです。
臆病なんです。
こんな考えの繰りかえし、
もうそろそろ、
やめにしてもいいかな。
そんな自分との話し合いの結果がでている。
もうできているんです。
あとは一人で生きていく覚悟と収入源が確保できればいいのですが、
なかなかこれがうまくいかない。
やる気がないだけか。
このバカげた生活を改善できるのは自分だけです。
そう自分だけ。
行動が起こせるかどうか。
ただそれだけなのに。
そんな私だから勤め先の社長はめについた。
私よりも少し年上の社長は自分の会社でとても楽しそうに生きていた。
小さいながらも成功して、
自分のやりたいことをしている社長。
社長の観察はとても興味深いものがある。
人間的には絶対に好きになれない人だったが、
好きな事をして生きている社長にはきになった。
どうしたら社長のように成功できるのか。
私もそうなりたいな。
そんな風に思って社長を見るようになった。
私の周りにはいなかった人間。
彼が考えている事はいつも決まっていた。
どうすれば収益があがるか。
その事を考えてばかりの彼だったので、
彼の周りにはいつも彼の言いなりになる人間しか残らなかった。
彼の言いなりになる人間は金の為なら何でもやりますスタンスだ。
吐き気がするような人間が多かった。
その中でも暴言を吐く人間が特に多かった。
間違っても彼らと同じに思われたくないのでここでいっておくが、
私は会社では暴言ははかないし、
プライベートでもよっぽどの事がなければ、
そんな暴言ははかない人間だ。
そんな彼らの相手ができる私もかなりの変人だと社長には言われたが、
社長のほうがもっとおかしな人間である。
そんな暴言をどんどんはく人間をどんどん黙らせて、
自分の思うように動かしていく。
それはありとあらゆる人間に関わらずにだ。
ありとあらゆる人間を将棋の駒のように動かす。
事業を成功させる人間はここが違う。
社長の観察は面白かった。
頭のいい社長はいつだって人をバカにしていた。
自分は起業して大金を手にいれた。
自分は他人とは違う。
沢山の努力と、
他人がしないことを継続的にしてきた結果がここにある。
成功した俺には周りがバカに見える。
しいていうなら俺よりも金がない人間には興味がない。
こんな事をいえば誰もが社長はバカ社長だといって離れていくのに、
それもわかって社長は私にいろんな事を自慢してくれてた。
だから社長の考えがよくわかった。
そんな事を言葉にすれば人間性を疑われますよっていっても
それすらわからない社長だったが、
事業は日々、成功していた。
やっぱり成功する人間はいろんな事が人とは違うんだな。
社内では夫婦喧嘩に親子喧嘩は当たり前。
喧嘩をうんざりしては聞いて仕事をしているときもあったが、
気にしない事にしていら慣れてきた。
周りでどんな事をしていても関係ない。
自分のやるべきことをする。
そんなスタンスでいた私は何とか社長についていくことができた。
最後の一人になってもわからない事があった。
社長はどうして成功したのだろうって。
社長もまた浮気はするし、
物にはあたるし、
私からみたら家族もきつくあたるし、
なにがいいんだって思うけれども、
事業に成功していたからお金はもっていた。
私も社長のようになりたいな。
自分の思うように生きれたらなんてたのしいんだろう。
社長はなんでももっているように見えた。
人間性はおかしいとは感じていたけれど、
家族は素敵な家族がいた。
色んな事に理解がある奥様に、
かわいい子供たち。
私はどこを間違ったのだろう。
私も幸せな家庭がほしかった。
今からでもやり直したいな。
あとどれだけ彼の言いなりになり、
どれだけひどい事をされたら、
彼は気が付いてくれるかな。
愛することは色んな形に変化する。
それでも私の愛のかたちに変化はなかったのに。
社長をみていて思う。
あんな風になれたらいいな。
どんな事をしても最後には家庭を大切に思っている。
いいや違うな。
気持ちは変化するのに、
私だけの変化しないでここまできてしまった。
これが本当の愛ならば、
もう私はあの人を解放しなければならない。
社長を見て思う。
1人で生きるには、
ああらないといけないんだな。




