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働くママ日記  作者: あじさい
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生活が軌道にのる。

子供との生活が私に始まりました。

夫が単身赴任に行く期間は一年間。

それまでは3人で生活をします。


3人になってから夢のような生活が始まりました。

一番変わったのは私の早起きに子供たちが付き合うようになった事。


朝は私が起きると子供たちも目をさますんです。

何をするわけでもなく子供が朝の4時に起きる。

もっと詳しくかけば、

私よりも早く起きては私を待つようになった。

子供が起きて私が寝ていたら、

ずっとこっちを向いているんです。

お布団で寝ころびながら私をみている。


私が自然に目をあけると子供2人が私をじーっと見ている。


始めはびっくりしたけど、

なんだか心がこそばゆいかわいさ。


私が毎日のように疲れてねむるから、

私が寝てるときは起こさないようにしてるんだって。


あとになって、

だいぶと後になって教えてもらいました。


私たち3人の生活だけになると、

朝は早起きになるし、

夜はものすごく早寝になって、

日が昇ればおきて、日が沈めば眠る。

そんな生活に近くなりました。


それでも日々の忙しさは変わらないから、

テレビも新聞も読まなくなった。

いいえ見れなくなって読まなくなった。

いろんな地球の出来事はわからなくなったけど、

子供の事は見つめる時間ができました。


毎日の生活をこなすだけで精一杯だった私も、

少しずつ余裕がでてきたら仕事にも身が入りだした。

小さい工場事務だったのに、

あれよあれよと気が付けば売り上げが上がり、

従業員も増えて日に日に仕事が忙しくなる事に。


変わったことは旦那がいなくなったことではなくて、

夫がいなくなると生活が楽になった事。


夫の無茶な家事の要求にこたえなくて良くなったら生活が楽になった。


あー

ごめん。

旦那さんごめん。


眠る時間の確保ができるようになったんだ。

私は毎日がよく眠れるようになった。


なんて悲しい事。

案の定?

毎月の生活費はもらえないけど、

睡眠時間の確保ができることで、

仕事の効率が上がる。


そうすると、

仕事に力がいれる事ができる。

そうすると、

収入も少しずつ増える事ができた。


毎月の貧乏生活に変わりはないけれど、

お金がなくて食べ物が買えない生活からは逃げる事ができた。


複雑な気持ちです。

あの時は複雑な気持ちだった。


守る約束も守ってもらえないけど、

かたちだけの母子家庭になったほうが生活が楽になった。


複雑な気持ちだった。

こんな家庭の形を望んだわけではなかったけど、

こんな家庭の形になってしまった。


お金がなくていつもボロボロのシャツをきていたけど、

買う気にはなれなかった。

少しでもお金をもっていたかった。


母と子だけの生活をしていると、

大変なこともある。


子供が熱をだすと、

夜中でも病院に走る事になる。


夜中の病院は自分で車を運転していける距離ならいいが、

無理ならタクシーでの通院。


子供の体調が悪くなると、

1万円のお金がすぐ必要になる。

病児保育だって、

病気の時に必要になる食事だって、

自分の物を我慢したら用意できるものなら何でも用意してあげたかった。


人生って不思議だと思った。


貧乏に余裕なんてないけど、

私が少し小銭をためる事ができた月には、

上手に子供が病気をしてくれる。


なるべくお金のある時に病気をしてくれる。


なんて親孝行な子供なの。


子供が2人とも保育園に通っているときは、

とにかくいろんな病気にかかった。


理由はきっと、

少しぐらい調子が悪くても子供が園に連に来るのが原因。


どの家庭も、仕事を休めないから子供を園に預ける。

そうするとまわりの子供たちも体調を壊しやすい。

それでも園に通っていると段々と強くなってくる。

不思議です。

心も体も強くなってくる。


子供は強くなってくれる。


私は子供が病気になってもあずける事ができない環境だったので、

園にいけないときは会社を休んでいた。


えっそんなに頻繁に休んで会社は大丈夫だったのかって( ;∀;)

もちろん休むとボスがいい|顔しなかったけど、

自宅で仕事をさせてもらったり、

家に子供を寝かせて昼夜とわず会社の往復していたよ。

そんな融通をきかせてもらって、

仕事も人一倍こなして、

仕事はまわしていた。


会社のボスにはいろいろと助けてもらえてました。


そんな会社だから私も勤める事ができて、

子供を育てる事ができたと思う。


毎日の生活は忙しくていろんな事を考える暇や余裕もなくて、

走って走って走っていたけど、

こんな生活もいつまでも続かなった。


2年もたてば軌道にのってきた生活もまた、

リズムが狂うことになる。


夫の単身赴任が1年が過ぎて2年目が終わろうとしたときに、

任期が終わりまた自宅に帰ると連絡があったのだ。

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