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働くママ日記  作者: あじさい
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働くママ日記の斉藤さん編 あの時の選択 第3話

あの時に、

本能のままに動いていれば、

君の胸に飛び込めたら、

今の私の人生は幸せなものになっていたのか。


愛されない事はつらく悲しい事。

それを知っているから、

大切な家族を私はつくりました。


けれども愛する人には愛されない事に気が付きました。


愛されていないと求めてしまうんですね。

言葉にしなくても、

わかるなにかが。


愛されない事は悲しい事です。


私は母に愛されないで育ったと思っています。

母に愛されたくて、

愛されたかった。


母の気を引きたくて、

いろんな事をしましたが、

ダメでした。


愛されたくて、

自分のいる場所がほしくて作った家族は見事に崩れています。


夢にまでみた温かい家庭は思っていた以上につくるのは難しく、

維持をするのも大変な苦労でしたが、

一人ではできない事に気が付くのもそんなに時間はかかりませんでした。


私の気持ちは変わらないけれども、

相手の気持ちは変わっていく。


それを無理に引き留めても、

悲しさだけがのこっていく。


一度はなれた気持ちは戻ることはなく、

少しずつ、遠くなる。


けれども私には子供がいます。


子供は無条件に母が大好きなんですね。

えっ私はどうかって、


「無条件に愛しています。目にいれてもいたくないって意味がわかるほどに」


欲しくてたまらなかった家庭はうまく機能していませんが、

愛する子供はいます。


それでも愛する子供たちとも一緒に暮らせる時間は限られています。

大きくなれば手放さないといけません。


一緒にいれるのは少しの間なんです。

ほんの少しの間なんです。


昔の私は母に愛されなくて、

とても悩んだ時期がありました。


それはとてもつらく、

自分の存在すらも見失しないそうになるほどつらい時期もありました。


母に愛されたいと思うのはどうしてなんでしょうか。

私だけですか。


私と同じ気持ちを子供にはしてほしくありません。


魔法にかかっていました。

私の寂しいと思う気持ちが君を引き寄せたのかな。


この激しく寂しいと思う気持ちは子供が大きくなるまでは箱の中に閉じ込めておきます。


それでも愛する子供たちとも一緒に暮らせる時間は限られています。

大きくなれば手放さないといけません。


一緒にいれるのは少しの間なんです。

ほんの少しの間なんです。


その少しの間に彼らにとって最高の母でありたい。

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