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働くママ日記  作者: あじさい
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おどろきの夫

愛した人だからしかたない。

自分で決めた夫だからもうあきらめよう。


「汝を妻とし、今日よりいかなる時も共にあることを誓います」

「幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛し、慈しみ、貞節を守ることをここに誓います」



どんな時も新郎と共に生きていく。



そう神様に誓ったのだから一緒に生きていく。



はあ( ;∀;)

なんて事を神様に誓ったんだ。


真面目で働きものだった夫は結婚数年でおかしくなった。

仕事はするが家に生活費をいれない。

ギャンブルはする。

浮気はする。


ダメダメ男の型にはまってしまった。


これが私の選んだ旦那様なのか。

そうなのか。


いいや。

相手だって思うことがあるさ。


家庭と子供の事ばかりを気にして、

旦那を大切にしてないのではないか。

生活ばかりを追いかけるから女らしさを失っていないか。


・・・

失っている。


私は女性ではなくて母になっている。


毎日の生活が忙しくて、

生きる事ばかりを考えて、

夫の事をあまり考えなくなっていた。


と自分自身と反省会をするも、

あまりに夫の仕打ちはひどい。


ここにきてこれが本当の価値観の違いというものを感じる。


違った環境で育ってきたから、

いろんな価値観が違うけれども、

あまりに違うと一緒に生活をすることが難しい。


けれども、

私には子供がいる。


おのずとこれからの生活をどう乗り越えなければいけないかわかってきた。


夫が変わってしまったのは、

彼女ができたことによって、

今の自分の家庭が疎ましく思っているのはわかった。

いきなりの家族に対する豹変ぶりがそれを証明している。


家に帰らない。

生活費をいれないのは、

相手の家に入り浸り、

彼女との生活にお金がいるからである。


彼女との生活を優先させたいが為に、

妻子が疎ましい。

もっと言えばもう関わる事が嫌なほど、

相手の女性に本気になっているのである。


本気になればなるほどに妻子が疎ましくなり、

思うようにいかない現実から逃げては、

そのどうしようもない気持ちのはけ口を暴力とギャンブルという形で消化する。


これは典型的なダメ男。


それでも初めに紹介したように、

結婚して家族を作ったからには、

家族を守る義務がある。


今の夫には何を言っても聞く耳をもっていなくて、

燃え上がった恋の火が消えるまでは何もできない。


浅はかな考えとは思うが、

夫婦だからと相談してみたが、

かえって来るのは暴力というかたちでかえってくる。


話し合いにならない。

かといって力ではかなわない。


そうして私の出した答えは今を乗り切る事である。


火が弱くなるまでまとう。

その間は私が家庭を守ろう。

夫は大人ではなく今は子供にかえってしまったのだ。


そう、

子供を守る為に私が働いて、

家庭を守ろう。


今は話すときではない。

自分の力で動き出そう。


人が見れば私は夫と向き合うことから逃げたのだ。

と言われるかもしれない。

いいえ、

そうです。

私は今は夫と向き合うことに逃げたのです。


私も一度だけ夫と恋をする前に恋をしたことがあります。

一度でもした事があってよかった。

だって恋をする人の気持ちがわかるから。


『恋をするとまわりがみえなくなる』


そう恋はまわりがなにも見えなくなり、

見えるのは相手の事だけ。


今は戦う時ではなく、

自分に力をつけるとき。


理由は守るものが私にはあるから。

本当に幼い子供たちを守れるのは私しかいませんから。


働いて仕事をして、

家族をやしなえる力をつける事。


今はそのことに全力を尽くすこと。

子育てを途中でやめることはできません。

やめる事を選ぶ人もいるけれども、

そっちのほうにはまだ行きたくない。


変わらないものはない事はわかっているけれども、

母が子供を思う気持ちは変わらないで行こう。


今はまだ、

子供が幼いけれども、

日に日に大きくなる。


あきらめるわけにはいかない。

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