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働くママ日記  作者: あじさい
12/42

挑むはならし保育

これからの人生が劇的に変わろうとしている。

このままでは生きれない。

自分で何とかしないと。


私が仕事をすることを子供に話さないといけない。

保育所に通うことが決まった私は子供たちにもこれからの事を話すことにした。


息子は幼稚園に通っているが、保育所に代わること。

幼稚園のお友達とは違うところに通うこと。


娘は幼い為にあんまりよくわかっていないが、

何とか説明した。


息子の反応は思ったよりも拍子抜けだった。

新しい友達ができる事がうれしいらしく乗り気だった。


娘はもうすぐ2才だけれどもわかってるかな|д゜)


にしても拍子抜け|д゜)である。

一番心配だった子供がすんなりと受け入れてくれたから。


これからの生活の仕方を説明して次にすることは、

幼稚園に退園することを連絡しにいくこと。


幼稚園では園長先生がそれは園児と離れる事を悲しそうに話してくれた。

「せっかくなれてきてくれたのに退園なんて、とても残念です。」


「くすん。」

とは本当にはいってないが『くすん』と話しそうな勢いで、

話をたんたんとして一時間|д゜)

まさかの一時間。

経験したことのない疲れを隠しつつも、

最後のあいさつのありがとうございました。

と話したところで、

退園の仕方を話された。


常識的に考えて明日からいきませんでは無理なようで、

1週間後に退園で、

その間に退園の準備をしてくれるとの事。

主にお友達とのお別れの準備である。


幼稚園に退園の話をしにいった後で、

保育所に入園準備について直接聞きにいくことにした。

少しハードなような気もするが、

入園の為には迷ってはいられない。


急ぐのです。


実は事前に保育所にアポイントをいれていた私は、

ついて早々に驚くことになる。

そう準備物がおおいことに。


もちろん紙ベースでも説明書きをしているものをもらうのだけれども、

わかりにくいだろうということもあって現物の準備物を用意してくれていた。


その数、数十点です。

手さげ袋、コップ袋、ハンカチ、布オムツ、布製のお尻ふき、お布団セット、子供の服装の指定にすべての持ち物の名前の書き方などなど。

それを子供が2人なので2セット分。


聞けば聞くほどに、

現物を見れば見るほどに、

この1週間の間に用意することができるのだろうかという不安がよぎる。


これは本当に夜なべでもしないと間に合わないようなきがする。

これが噂の母の夜なべですか。


のりでできそうな気がするなんて思っていたら、

とんでもない気がする。

先生に準備物の準備の仕方を教えてもらい、

またまた急いで自宅に子供と帰宅しました。


ここからが母としての仕事が始まっています。

時間がないのでとにかく必要なものをインターネットで注文することにしました。

取り急ぎかうものは手芸用の生地で加工が必要なものです。

お店に買いに行きたいのですが、

子供を連れていくのは難しいし、

こんな時はインターネットです。

子供2人分の必要なものを購入したら、

あとは作り方をこれまたインターネットで下調べです。

こんな時は本当にインターネットは助かります。

調べたいことと知りたい事が一度にわかるのですから。


手芸材料と手芸の仕方はインターネットで手配完了。

後は長い間使っていなかったミシンの点検をして今日の任務は完了です。

よかった。

ミシンも何とか使えそうだし、

あんまり家で手芸なんてしないから糸も沢山あるし、

明日の午後には注文したものが届くから勝負は明日。


こどもが寝たら準備に取り掛からないと・・・

こんな時に手伝ってくれる人がいたらな・・・


なんて思っても誰もいないのだから、

自分でやらないと。


すぐに助けてほしいと思う私は心が弱いのかな。



そんな風に子供の準備も終わり、

約束のならし保育の日が来るのです。


子供の荷物の準備はok。

もちろん子供2人分をきっちり用意しました。


5歳の息子と2歳の娘のならし保育が始まるのです。

保育所になれてもらって、

安心して働ける環境にする。

その為には子供の預け先が何よりも最優先です。


子供を安心して預ける事ができる事。


とはいえ保育所初日はさんざんでした。

5歳の息子は幼稚園に通っていたこともあって、

保育所の玄関をくぐりすんなり自分の部屋に入ってくれました。


けれど2歳の娘は保育所の玄関をくぐる所から大泣きです。

え|д゜)

これはどうゆうことですか。

まあ泣くのはしかたないとしてそのまま保育される部屋に入ると、

私から離れようとしません。


お友達も沢山いるのですが、

私がいなくなることが相当に嫌らしく、

はなれません。


にしても今日はならし保育です。


どうしても離れない子供を先生にわたし、

園を去らねばなりません。


初日は兄弟ともに朝の9時から2時間です。

給食前にはお迎えに行きます。


それがなれてきたら、給食を食べた後のお迎えになり、

午後3時までの保育になり、午後5時までの保育になるのです。


なれるまでのスピードは個人差があるのですが、

初めての保育園の子供で2カ月をめどにおこなってくれます。


もちろん

なれるのが早い子供はもっと早くに1日保育になれます。


保育士さんが初めのうちだけですよ。

こんなにお子さんが泣くのはと教えてくれましたが、

それでもなにが起きたんだと思うほど子供は毎日泣きます。

あ|д゜)

2歳の娘だけですけど。


登園するのが嫌な娘は2歳なりに、

行かないですむようにいろんな事をしてきます。


保育所に行く時間が迫ってくれば、

ワガママが始まります。

朝ごはんを食べない。

お洋服をきない。

家から出かけない。

保育園につけば玄関先で泣くなど・・・

2歳にできる事を、

それはいろいろして来ます。


このワガママは子供の小さな抵抗なんだ。


いろんな保育所に行きたくない抵抗をするたびに私は思うのです。

このワガママは子供の小さな抵抗なんだ。


受け止めないと、

まだ家でママといれる年齢なのに、

親の勝手で保育所にいれる負い目が私にありました。


もっとお金があれば子供と一緒にいれたのに。

こんな決断しかできないママを許してね。


そう子供のワガママに付き合えるのも今だけです。

子供を預けて働きにでてしまえば、

こんなかわいいワガママにも付き合ってられない。


2歳の娘は激しい抵抗をするのですが、

5歳の息子は恐ろしいほどに保育所になれていくのです。

なんなく通えるようになる息子。


ありがとう。


2人ともありがとう。

そう思いながら、

ならし保育は無事に終わりを迎えるのです。

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